
こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスK です。
最近、このブログでは手相の解説をしていなかったので、久々に有名人?の手相を。とは言っても実在する人間ではなく、お釈迦さまのお手を拝見させていただきます。
JR東海のCM「そうだ、京都 行こう」にも出演されていた二尊院の2体のお仏像さまです。
小倉山二尊教院華台寺のご本尊

春は桜、秋は紅葉の名所として知られる二尊院。もちろん京の都にございます。
そのご本尊である二体のお名前は、右は『発遣(ほっけん)の釈迦如来』 、左は『来迎(らいごう)の阿弥陀如来』 。
二体とも美しい手相をお持ちなんですよね。初めて目にした時、おお!と唸ってしまいました。
発遣は、現世から来世へ送り出すお役目。
来迎は、寿命を全うしたさいに極楽浄土へ迎い入れるお役目 。
発遣の釈迦如来は左手を掲げ、来迎の阿弥陀如来は右手を胸前に掲げておりますが、お仏像の手相は両方とも、ますかけ線と人気運命線がハッキリ出ております。
惚れ惚れする美しい手相。拝見しているだけでご利益ありそう。
当ブログでは何度も登場するますかけ線と人気運命線ですが、再度おさらいしてみましょう。
天下取りのますかけ線

天下取りの手相と言われ、政治家や実業家、芸能人やスポーツ選手などに多く見かける線です。
ただますかけ線と言っても、線の形状や他線との兼ね合いで良し悪しが変わってくるため、波乱万丈な人生になりやすく、残念な人生を歩む人も少なくないのが実情。
仏像も、ますかけ線が多いのですが、それは飢餓や災害、戦が絶えなかった波乱万丈な時代に、平安を求めて造られたからなのでしょう。
当然ながら二体のお仏像さまのますかけ線は形状がすっと美しく、乱世であろうと人々に心の平安を与えるために鎮座するような、文句なく神々しいますかけ線。
人望の人気運命線

人気運命線とは、人々からの人気や人望があり、それによって人生を切り拓く手相線です。
手首&小指側の部分を月丘と呼びますが、そこから中指の下のふくらみにある土星丘に向かう長い線のことを言います。
人間であれば大勢の人からの人望や人気が必要な職業、たとえば芸能人や芸術家、政治家などに向く運命を持ちます。
阿弥陀様&お釈迦様なので、大衆からの広く篤い人望を表すことになります。
仏像には造った職人の願いが
二体は木像なので、どなたか仏師によって作られたわけです。それで誰の作品なのか?調べてみたんですが、鎌倉時代に春日仏師(奈良仏師の総称)によって作られたとされてるだけで、鎌倉時代を代表する仏師の一人、快慶が作ったという説もあるようですが、特定されてないようです。
ただ仏師は乱世であっても国の安定と心の平安を叶える存在として、仏像の手相を考案したのだと思います。
コロナ禍で外出を控える方は多いでしょうが、もし今度京都にお越しの際はぜひ、二尊院へ。