
こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスK です。
今回は努力すれば稼げるようになるのか?という疑問に対する回答を考えてみました。
稼げないのは本人の努力不足なのか?
よくネット上で「稼げないのは本人の努力不足」って意見を見ることがあるけれど、それって本当なのかな?って疑問です。
今の日本社会。生活に不自由なく暮らせる主なグールプは、大学卒業後に大手企業の正社員または国家公務員といった椅子を手にし、退職するまで働き続けた人なんじゃないでしょうか。
もちろん彼らは良い職を手にするために若い頃から努力をされたはず。だから良い職を得られないのは努力が足りなかったんだ!って話にもなりそうですよね。
でも良い職を得るかどうかは努力以外に、就活時の景気状況や本人の性質などに起因するんじゃないかなぁ。
バブル崩壊後の不景気の時に就活していたロスジェネ世代は、そこそこ良い大学を出ても正社員になれなかった人もいましたからね。
それに子供好きで大学出て保育士になった人たちは、どんなに頑張っても今の日本のシステムの中では、一流企業の正社員並みには稼げないですからね~。
稼げる人はお金儲けが好きな人

いつの世も、金銭的に成功する人の多くは、お金かお金儲けが大好きな人。 ちょっと好きってレベルじゃなく、寝ても覚めてもお金について考えている人。
とある株取引で成功した人が「少年がエロ本を眺めるように財務諸表を眺めるのが本当の投資家だ」ってことを書いてましたが、まさにその通り!
仕事の時間だけでなく、日々の生活の中でお金儲けをずっとずっと考え続けているからこそ、人が羨むほどの金銭的成功を収める。
そしてお金儲けが大好きな人は、 仕事を選ぶときには最初からお金が儲かる職業を選ぶので、子供好きだから保育士に、世の中の役に立つため介護士になんてことは考えないでしょうね。
子供もお金儲けも好きならば、保育士を雇う側になって、富裕層相手の超高級幼稚園の経営者を目指すか、ベビーシッターのマッチングサイトを作るんじゃないかな。
中には芸能人や芸術家やスポーツ選手など、お金儲けが目的ではなく、才能と努力で高収入を得ている人もいるにはいるけれど、面白いことに、超有名画家のピカソや超有名指揮者のカラヤンといった芸術家で生前から金銭的に成功した人は、自分の関わる芸術だけでなくお金や売り上げにも強い興味をもっていたという話もあります。
適性がお金儲けに向かない業界の人
では、本当は保育士さんになりたかった人が、お金を稼ぐため(80年代に花形業界だった)証券会社に入社して株取引を始めたとして、趣味を楽しむように財務諸表を眺める同僚たちと張り合って成果を出せるでしょうか?
私は無理だと思います。
どんなに頑張っても自分の適性に合わない方向では大きな成果は見込めません。だからといって保育士で大きな富を得るのは無理。(アラブの石油王家庭のベビーシッターなら有り得るかな???)
お金持ちになれる人は、お金が儲かる業界に適性がある人。適性がお金儲けに向かない業界にある人は、なかなか富を築くのは難しいんじゃないでしょうか。
そこまでして副業するか?

本業で儲けが少ないなら副業すれば、と言われがちだけど、副業ってプライベートな時間を仕事に回すってこと。
家族や恋人や友達と過ごす時間、趣味に没頭する時間、健康のために運動する時間、知識を増やすために読書する時間を削って働くこと。そこまでして稼ぎたいか?と聞かれたら、NO!って人は少なくないと思います。
大切な自分のための時間を削ってお金儲けをしたとして、その時は満足するかもしれませんが、ある時ふと立ち止まってお金しか残ってなかった自分に愕然とする……かもしれません。
著書に「死ぬ気でやれよ死なないから」と書いていた杉村太郎さんが、47歳という若さで癌で亡くなった話を考えると、身体に鞭打ってまで副業するのが正しいことだとは思えないのです。
一番の問題は、30年前なら年収400万、500万を稼げるレベルの仕事をしている人が、300万くらいしか稼げてないってのが問題じゃないかなーなんて思うのでした。
自己責任よりも日本社会のシステムが問題なんだよね、って思う今日この頃です。