
こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスK @mrsk777 です。
手相とは関係ない話ですが、子育てって難しいなーと思わされる事件が続いているので、子育てについて考えたことを書きますね。
子供の好きを奪ってはいけない
私は今、高2男子と中3男子という扱いづらい時期の子供を育てているので、ひきこもり問題も一つの可能性として他人事には思えません。「万が一うちも同じ状況になったら」って考えが頭をよぎります。
でもそれと同時に、「その点は大丈夫」って思う事もあります。
先日の元事務次官が実子を刺し殺した事件。
息子さんが子供時代、勉強しないと自分の大切なモノを捨てられた経験があって、それで母親を憎んでたって報道がありましたが、その点は確実に大丈夫って胸を張って言えます。
小さな頃から一緒に日本の子供番組を観ていたんですが、ウルトラマンでも機関車トーマスでもポケモンでも、一緒に観てたら私の方も多少は興味が出てくるし、子供達がどれだけ好きなのか理解できるので、罰として奪うなんてありえないです。
ポケモンの名前を1000個言えたとしても、将来何のメリットはないかもしれません。それでも大切なことに情熱を燃やした経験は何かに役立つし、少なくとも本人の心を温かくしてくれるから。
子供には期待し過ぎない
私自身、地元ではエリート家庭で育ったのですが、兄弟の中では一番勉強が苦手だったんです。5段階評価の小学校の通知表には3と時々2が混じっている状態。兄弟は5と時々4だったんですが。
そのため自分はお勉強向きじゃないから他で頑張ろう!と、子供ながらに戦略立てて生きてました。だから自分の子供に愛情はかけても勉強面には期待せず、好きな事を思いっきりさせていす。
バンコクの多くが中華系タイ人ということもあり、教育熱心なご家庭は多く、 周りのタイ人の子たちは何かしら習い事や塾に通ってる子がほとんどです。
でもタイ現地校に通う息子たちは一度も塾には通ってません。息子達には「必要なら塾に通っていいから自分で決めなさいね」と伝えてますが。
塾に通わないかわり小学生の頃は親が宿題の面倒をみてました。高校生になってから長男は授業を理解するのは予習復習が必要だと気づいたようで、本人が自主的に問題ドリルを買ってきたり、YouTubeで物理の解き方を学んだり、どうにか成績を維持しています。
親は期待してなかったのに、期待以上に頑張ってくれてビックリです。
本人のやる気がなければ塾も効果なしかも
いくら親が必死に塾に通わせても、子供にやる気がなければ成績は伸びないと、若いころ塾講した経験から痛感しています。
“やる気がない子”と”やる気がある子”、同じ土俵で戦ったら、どちらが勝つかは誰でもわかると思います。
「勉強嫌いなうちの子でも、お金払って勉強させれば結果は出るはず!」なんて思ってる保護者の方には、塾の入口前に張り出された有名校合格者の人数と、その塾に通っている生徒の人数を確かめてほしいです。お金払っても合格できなかった子がいること判るはずですから。
“やる気がない子”には、どうしてやる気がないのか?理由を確認した方がいいんじゃないかなぁ。
勉強できるようになりたいと思っても出来ない子には、彼らに合ったペースで伸ばす方法を考える。中には家庭環境が悪くて成績が落ちている子もいるので、学校や塾ではどうにもならないこともありますからね。
好きな事を取り上げると禍根を残す
父親が東大卒という殺害された元事務次官の息子さんは、自分も東大に行かなきゃというプレッシャーが大きかったでしょうし、 (舅姑からの期待圧力とかで) 母親のほうも東大入れるのが使命になっていて「うちは好きな事させてます」なんて口が裂けても言いない環境だったのかもしれません。
それでも、子供の好きな事を取り上げるのはマイナスでしかないですよ。人様に迷惑かけること(いじめなど)、法律で禁止されていること(飲酒喫煙など)以外は好きにさせてあげて欲しかった。
100%正しい子育てなんてないけれど、子供の好きという感情を取り上げるのは、後で禍根を残すから止めましょうね!。
安心して学べる環境をつくる
親がやるべきことは、子供達が安心して学べる環境を作ることだと思います。
うちの子は小さい頃から周りとちょっと違うタイプで、もしかしたらアスペルガー症候群かな?と思わせるタイプの子でした。
それで幼稚園も小学校も、最初の学校とは合わなかったので、早いうちに転校させましたが、 2校目はどちらも彼らに合ってたらしく、いじめや仲間外れにされず友達と仲良く過ごせ、落ち着いて勉強できたこともあり 、塾なしで中学受験しました。
もしも学校に行くのが嫌なら、落ち着いて勉強なんてできないですからね。
それと安心して暮らせる家庭環境も大切。夫婦喧嘩の多いご家庭のお子さんは成績落ちるってのはよく言われることですからね。
『ドラゴンボール』の作者・鳥山明先生のご両親は、貧乏で食べることに事欠いても楽しくダンスするようなご夫婦だったとか。
私はそれを知って大いに反省しましたよ。子供の創造性を伸ばすためにも家族みんなで仲良くしなきゃと。
どこまで教育費をかけられるか考える
何でも本人のやる気がないと伸びないとはいえ、一度やってみたらヤル気が出てきたってこともあります。だからお金と時間があるのなら、いろんなことさせてみれば良いと思うのです。
でも残念ながら、わが家はそんな余裕はありません。
わが家より裕福で、両親ともに高学歴なご家庭の子女と真正面から戦って勝てるほど、うちの息子たちは秀才ではありません。
だからどこまで教育費を使うかうのかは、慎重に検討しなくてはいけません。
教育格差のある国なので、私立校も数多く、東京並みに選択筋が多かったのはラッキーでした。
習い事や塾にはお金をかけない代わりに、幼稚園・小学校は少人数制の面倒見のいい私立に通わせました。小人数なぶん学費はいくぶんか高く、生活を切り詰め対処しましたが、社会への入口となる幼稚園と小学校にお金を掛けたことは正解だったと思います。
それでもやっぱり、富裕層が掛けられる教育費とは1つ2つ桁が違うので、富裕層と同じ土俵に立つのは不利だと考え、トップ大学などは狙わず、本人の“やりたい分野”を極めさせています。
「いい大学を出ていい会社に就職する」という王道レールに乗れる人数は、将来もっと定員が減って、トップ大学の中でもパーフェクトに近い人のものになるだろう、という読みがあることも付け加えますね。
結局、子供には好きな事を思いっきりさせるが一番
子育てに100%の正解はないと書きましたが、一つだけ言えるのは、好きな事は思いっきりさせた方がいい、ということです。
ちびっ子だったとき長男は電車が大好きだったので、電車が通る場所に連れて行っては30分くらい一緒に眺めていました。きっとこの子は将来、鉄道オタクになるだろうと。
でも結局、高2の今は他のことに興味を持っています。興味って年齢と共に変わってゆくものなんですね。
息子は今好きな事を将来、職業にしたいと考えていますが、もしもそれが駄目だったとしても時間をかけ頑張った体験は本人の中で養分となって、何かしら役に立つはずです。
スティーブ・ジョブズが興味を持って学んだカラグラフィーが、後のマッキントッシュに役立ったように。
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なぜ私がこんな結論を出したかと言えば、
手相師として「自分のやりたい事、好きな事が分からない!」ってご相談を受けるたびに、好きな事があるだけで人は、どれだけ幸せかを痛感させられるからです。