巷の手相解釈に違和感が
こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスK です。
手相関連の記事を読んでいて、アレ?それ違うんじゃないの???って思うことが時々あります。
手相には大きく分けて西洋式、和式、中国式、インド式などいくつかあるし、その中でも手相師によって解釈が違ってくるので、同じ線でも違った解釈がでてくることはあります。私の手相解釈についても違和感をもつ手相師さんもいることでしょう。
それなので私の判断は絶対に正しい!なんて言いませんが、どうしても巷で認識されつつある『ラッキーM』またの名を『ミラクルM』の解釈には首を傾げてしまいます。
もしかして手相を深く知らないWebライターさんが情報かき集めて書いたのが広がっちゃったのかな?と。
手相のラッキーM(ミラクルM)

ラッキーM
M型の手相、いわゆる“ラッキーM”“ミラクルM”はバランスの取れた常識的な人の手に現れます。
健康、知性、人柄、運勢のバランスがとれている人物ですよ。
M型(ラッキーM)の条件は、くっきりと淀みなく出る生命線、知能線、感情線と、同じ強さの運命線の4線でM型をつくること、です。
ネット上で公開されているラッキーMをいくつか拝見したところ、残念ながら私ならM型とは判断しない手相の方が少なからずいました。
ラッキーMは特別珍しい手相ではないけれど、条件から外れてもラッキーMだと思い込んでる人がいるようなのです。
詳しくは⇒バランスのとれたM型(ラッキーM)の手相をご覧ください。
ラッキーM(ミラクルM)を持たないヒーローたち
私が違和感を持つのは、ラッキーM(ミラクルM)がキラキラとした成功や強運を内包した手相として扱われていること。
ラッキーMを一言で言えば、
平凡という幸せな人生を歩める人
です。
イメージしやすいようにマンガキャラで説明してみます。
サザエさんの波平さん
『サザエさん』なら、家庭の大黒柱である波平さん。小学生のカツオ君には今のところくっきりした運命線は出てないはずですが、そのうちM型の手相になりそう。
今の時代だと勝ち組専業主婦と言えそうなサザエさんの手には、運命線がないはずなのでラッキーMではないと読みました。
スラムダンクの木暮公延
『スラムダンク』なら、木暮公延(バスケ部副主将のメガネ君)。
キャラの濃いチームメイトの中で一人、まっとうな彼なら手にM型が出てそう。
身の丈を知り、無理せずコツコツ健全に人生を歩み、大学に進んで就職して、結婚して家族を守るために定年まで働き、退職後は夫婦揃って孫の成長を見守る小暮クンの姿は想像しやすいです。あの強烈なメンツの中では穏やかな人生を送り、一番長生きしそうなタイプですもんね。孫へバスケットボールをプレゼントする幸せな姿まで浮かんできます。
破天荒な桜木花道も流川楓も、決してラッキーMにはなりません。
進撃の巨人のサシャのお父さん
『進撃の巨人』なら、サシャのお父さん。
身寄りのない子供たちを引き取り育てる人なので、運命線はくっきり出ているでしょうし、発言などから知的で感情が安定しており、よく食べ、身体を動かし健康そう。あの恐ろしい世界でまっとうに生きるのは、ある種の強運を持った人。
宿命を背負ったエレンはもちろん、あの世界観では他は誰一人、ラッキーMを持つことはないでしょう。
つまり荒んだ世界でM型の手相(ラッキーM)を持てるのは、強運の印と言えそうです。
斉木楠雄の災難の佐藤広
『斉木楠雄の災難』なら、もちろん平凡の代表・佐藤広クン。
将来は平均的なサラリーマンで平均的な家庭を持つ運命の佐藤クン。生命線、知能線、感情線はそこそこの濃さで、同じく運命線もそこそこ出てそう。
超能力者の斉木楠雄がいくら望んでも、ラッキーMを持つことは不可能。
ドラゴンボール・該当者なし
『ドラゴンボール』では、誰も思いつきませんでした。ペンギン村ならいそうですが。
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イメージつきましたか? このようにヒーローたちの手にはラッキーMはないと想像しています。