
手相鑑定をしていると、いろいろなお話を聞かせてもらえます。その中でも夫婦関係については私自身勉強になりますし、いろいろ考えさせられます。
twitterやお悩み相談記事などでは、結婚生活が破綻した人、破綻はしていないけれどワンオペ育児などで夫に怒りを溜めている人などの、結婚の負の面を垣間見ることが多々あるのだけれど、
私の手相鑑定を受けてくださる既婚者たちの中には、夫婦生活・結婚生活順調という人が少なくありません。夫(妻)に感謝しています、今でも仲いいです。そういうお話は、聞いている私まで温かい気持ちになりますね。
2人で精神的・身体的・金銭的問題を乗り越え、一番近い家族として大切にしている感じがとても素敵だと思うのです。結婚して一つの家庭を作るのはとても尊いこと。次世代を育てるためにも必要だと思うから。
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とは言え『すべての男女は結婚に励むべし!』とは思わないのです。
結婚が破綻した人たちや、破綻はなくても結婚したことで自分らしい生き方ができず、悶々としている人たちも見てきたので。
それでバリバリ働いている独身のアラフォー・アラフィフたちからの、「結婚したい」「子供も欲しい」というご相談には、もちろん手相を観たうえでお答えするのだけれど、結婚しない人生も視野にいれることを勧めるパターンが多くなります。
・やり甲斐ある仕事
・分かり合い助け合えるパートナー
・親として申し分ない私
・健やかに育つ我が子たち
・十分な収入
・充実した生活
これら全部をパーフェクトに手に入れる人って、どれくらいいるのか私には分からないけれど、相当なエネルギーがいることだけは確実です。
結婚さえすれば ” 誰でも ” 幸せになれる、っていうのは大間違いなのです!
こんなキツイこと書くのは、確率の低い当たりくじを、いつまでも諦めつかずに 求める行為に対して警鐘を鳴らしたいから。
諦める事ってすごく難しいのだけれど、人生諦めなきゃいけない事って何かしらでてきます。
私も家庭を優先して挑戦したいことを諦めました。私にとって家庭の方が自分の夢よりも大切だったから。でも時には、家庭に縛られず時間を使える人たちを羨望の目で眺めることだってありますよ。そりゃね。
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結婚がその人にとって最優先事項であれば、特に女性は20代前半から結婚を意識するのがベスト。 子供もほしいのならなおさら。 (偉そうに書く私は20代後半で結婚したわけですが、今の夫との縁を逃していたら結婚できなかったことでしょう)
保守的な意見で申し訳ないけれど、「もっと早く婚活してればよかった」「もっと早く子作り始めればよかった」というお悩みは少なくないわけで、
出会いの可能性を広げるためにも、生殖機能が活発な時期に子作りするためにも、体力あるうちに子育て始めるためにも、心に留めてほしいのであります。 (最初の妊娠が流産に終わって強く感じました)
もちろん若いうちは自分の好きなことして、晩婚で素晴らしいパートナーと巡り合い、可愛らしいお子さんと仲よく暮らす方もいらしゃりますが、それって普通の人以上の強運の持ち主だと手相師の私は思うのであります。
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私は思うのだけど、ある程度年齢重ねるまで結婚しなかった人の中には、若くして親の介護で結婚どころじゃなかったとか、結婚前提につき合た人と結婚に至らなかった人などもいるでしょうけど、
自分の夢を追っかけたり、気楽な生活を謳歌したり、仕事に没頭したり、自分のことで精いっぱいだったり、「結婚最優先」には考えてなかった人が多いのではないでしょうか?あるいは結婚に興味がなかったり、結婚に夢を持てなかったりと。
これはお説教してるのではないですよ。でももしも後者(結婚最優先ではなかった)なら、いま結婚したい気持ちが強いのは何故か?冷静に考えてみてくださいね。もしかしたら周りに流されているだけなのかもしれませんよ。
そして自分が選択したことは責任もって受け入れてください。後からああすればよかったと少しだけ反省するのは良いけれど、長く後悔し続けては駄目。時間はあっという間に過ぎ去って、新しいチャンスを逃してしまいます。
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確実に言えることは、恋愛も結婚も人生も、百人十色。周りと同じことを望むより、自分らしい生き方を模索するほうがいい人生になります。
結婚を選んだなら、よい結婚生活を送ってください。
結婚しない人生を選んだら、自分に合った良い人生を築いてください。
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最後に、私の好きなラインホルト・ニーバーの言葉を。
変えられないことを静かに受け入れる慎みを
変えられるべきことを変えていく勇気を
そして、この二つを見分ける知恵を与えてください。