小池一夫先生から学んだ3つのこと

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みなさんこんにちは、手相師のミセスKです。

あなたは誰かの言葉によって、生き方を変えた経験、ありますか?

私のメンターたち

私には何人かのメンターがいて、その方たちとは直接お会いしたことはないのだけれど、著書やネットを通じて、その人たちの考えや生き方を学び、自分を少しずつ変えてきました。

私は昔、とても精神的に弱くて後ろ向きな人間だったのです。それでもメンター達の言葉によって助けられ、この世の中も生きやすくなりました。

宇野千代さん、森瑤子さん、村上春樹さん、村上和雄先生、河合隼雄先生……。

そして今回はもうメンターの一人、小池一夫先生の言葉を、先生のtwitterから拾ってきました。

いつまでも穏やかさ、強さ、傷つかない心を学ぶ

穏やかさ、強さ、傷つかない心。まだまだ私には足りてませんが、それでも一歩でも前進したいと考えております。

穏やかさを学ぶ

穏やかさがなければ周りと上手くつきあっていけないし、激しい感情に支配されると自分自身の心が疲れてきちゃいます。でもいろんな事が起こる日常で、常に穏やかに生きることはむずかしい。

イライラしたときはできるだけ一人になって、近所を歩いてみたり、深呼吸したり、気持ちを切り替えるようにします。昔はチョコレートを食べていましたが、よけい熱してくるのでチョコでイライラ解消はNGにしました。

穏やかさ、強さ、傷つかない心の中で私に最も足りないのは、恥ずかしながら穏やかさかもしれません。

どうしても世の中の嫌な面を見てしまうとプンプン怒っちゃうのです。小さな子供の事故死とか虐待とか、ほかにも穏やかにはいられないニュースを目にすると、ね。

昔の自分と比べれば、だいぶ穏やかになったとは思いますが、穏やかでいることと現実とのバランスが私の課題のようです。

強さを学ぶ

「強くなくては生きていけない」とはフィリップ・マーロウの言葉ですが、20代の頃の私は、強くなることから逃げていました。

誰か強い人に助けて欲しいと。それで結婚したのだけれど、(私の理想が高すぎて)私が望むほど強くはなかった夫は重かったようです。家庭内逃避していました(^^;。駄目だね、昔の私。幸せになりたくて結婚したのに、自分で自分の首を絞めるところでした。

その後、私は強くなることを学び、当時よりは強くなることができました。

今なら自分一人でも生きていけるくらい強くなりました。けれども夫と子供たちと一緒に暮らす方が楽しいから、家庭生活を円満に続けています。

人は助け合いながら生きていくもの。誰か一人に全部の重荷を背負ってると、いつかきっと亀裂が生じます。理想的な共同生活を目指すなら、それぞれが強くならなくちゃいけないなぁと私は思うのです。

今の私は、自分の大切な人のためなら戦えるようになりました。

ジャンヌ・ダルクほど強くはないので、守れる範囲は狭いけれど、守ると決めた人たちまでは守ります。

私が守ると決めた範囲は年々広がってきているから、私は年々強くならなくちゃいけないんですよね。

傷つかない心

傷つかない心も、後天的に身につけられると経験的に学ぶことができました。私は昔、すぐに凹むヘタレ弱虫ちゃんでしたが。

よくネット上に『メンタルを強くする方法』とか『打たれ弱い性格を直す〇つの方法』なんてありますが、どうなんでしょうか?その記事を読んで傷つかない心が手に入るんでしょうか?

私はあの手の記事を読んで「よし、頑張るぞ!」とは思っても長続きしないタイプ。なので私にはあの記事だけで強くなることは無理。

何より記事を読みさえすれば簡単にメンタルが強くなるのなら、日本中メンタルの強い人で溢れているはずが、そうでもないですしね。

私がメンタルを強化できたのは、いくつかの深く傷つく体験と同時に、メンターの心強い言葉を何度も読み返し、自分もああなりたいと強く願い続けたからです。おかげで時間はかかったけれど、メンタルが強くなったことで生きやすくなりました。

傷つくことから逃げていたら、メンタルを強くすることはできないんじゃないかな、と私は考えますが、中には人一倍傷つきやすい人はいますよね。

自分は人一倍傷つきやすいなーと思うなら、穏やかな世界に身を置くほうがいいと思います。人それぞれ感受性は違ってきますし。

それと犯罪的なイジメからは距離を置くべき。それは逃げではなく護身ですからね。

けれども自分を傷つけることのない世界にだけ閉じ籠るだけでは進歩がないのも確か。時々は一歩外に出てみるのもいいんじゃないでしょうか。特に自分が大切だと思う事や人については。

小池一夫先生、ありがとうございました。

2019年4月17日、小池一夫先生は永眠されました。82歳でした。

私は小池先生のことはtwitterを通して存じ上げているだけでしたが、『子連れ狼』などのヒット作品を創った漫画家であり、後輩育成のための活動もされていたとのこと。お亡くなりになった当日の朝まで、tweetされてました。

いろんな世界を見て、いろんな人々を見て、いろんな経験を積まれ、素敵な人生の幕を引かれた先生の言葉は重さが違います。

いつもこんな素敵な年の取り方ができたら素敵だなーと思いつつ、twitterを拝見していました。

小池先生のように素敵に年を取るためには、いくつになっても穏やかさと強さ、心を鍛える学びは大切なのでしょう。私も一生学び続けたいと強く思うのでありました。