佐藤優『悪魔の勉強術』から学んだもの

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悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために (文春文庫)

『悪魔の勉強術 年収一千万稼ぐ大人になるために』とは

先月読んだ本、佐藤優の著書『悪魔の勉強術』のブックレビューです。

はっきり言ってタイトルは煽りすぎ。

本のメインテーマとタイトルが違い過ぎるのは読者に対して不誠実に思います。タイトルに惹かれて購入した人には幻滅を与えるかもしれません。

ただし、私は読んでよかったですね。すごく知的好奇心が満たされました。短くはありますが適切な勉強法も書かれてましたしね。

『悪魔の勉強術』を簡単に説明すると

本書は著者の母校である同志社大学神学部での著者の授業を活字にしたもの。

そのため聖書の一説を生徒に読ませたり、タイトルの勉強法とはだいぶ離れた内容です。

まあ、これぐらい煽らないと、活字離れの昨今売れないんでしょうね。『聖書のお話』なんて題名にしたら売れないのは明らかですからね。

最初の章は神学部らしく聖書を読んだりするので、苦手な人は途中で離脱しそう。私はどうにか我慢して読み進めましたが。

国際社会で生き抜く知識を得たい人なら読んでおいて損はないと思いますよ。

著者の佐藤優とは?

著者の佐藤優さん。ご存知の方も多いでしょうが念のため経歴ご紹介します。

◆同志社大学大学院神学研究科にて博士前期課程修了

◆神学博士号を持つプロテスタント・カルバン派のクリスチャン

◆ノンキャリア専門職員として外務省入り。後にキャリア登用

◆ロシア担当。

◆外務省在籍中にモスクワ大学と東大で教鞭に立つ

◆鈴木宗男議員に絡む背任容疑で逮捕され、512日間の勾留の後に保釈

◆現在は外交評論や文化論などを執筆

存在感が濃い方なので好き嫌いあるとは思いますが、勉強法と宗教に関しては、かなり信頼できるはずです。

『悪魔の勉強術』で学んだこと5つ

本書には学べる雑学的なことがいくつも散りばめられてますが、その中から私が特に勉強になったこと5つ選んでみました。

1.初歩的なカトリックとプロテスタント、東方正教の違い

グローバル化だから英語勉強しよう!なんて言われていますが、世界に出るなら宗教についての知識は必須。無神論者のビジネスパーソンであっても知っていて損はしません。

海外の文学作品、日本の歴史を読み解くときにも、宗教知識が必要なのは言わずもがな。

カトリックの特徴

カトリックは、教会第一。教会から破門されたら永遠に救われない。牧師の言うことは絶対で、そこから外れた道を進むのはむずかしい宗教。

日本に来たフランシスコ・ザビエルはカトリックのイエズス会。

イエズス会の真の目的は日本の植民地化。そのため豊臣秀吉も徳川家康もキリシタン禁制を定めた。

上智大学はイエズス会系。

プロテスタントの特徴

プロテスタントは、時代と共に変化、変容する。プロテスタントと言っても教派によって特徴が違う。

・メソジスト系は規律が厳しい。

・日本基督教会は議会での決議がすべてを拘束。

・組合教会は個別の教会ありきで型破り。

同志社大学はプロテスタントの組合協会。

東方教会の特徴

東方正教は、悪には力があり支配力を持っている。人間は罪を背負っていて罪から悪が生まれる、と考える。

※ちなみにGoogleで東方教会を調べたところ、一か国に1つの組織を置き、日本(ハリスト)正教会、ギリシャ正教会、ロシア正教会、グルジア正教会、ブルガリア正教会、セルビア正教会、ルーマニア正教会などがあるそう。

2.大学生には早めの就職試験に取り組むメリットがわかる

本書の元になる授業の聴衆者は神学部の学生。専門分野への就職はポストが少ない学生たちです。

一般企業を目指すなら、適性検査「SPI」で比重の高い数学の勉強を始めようとか、国家公務員試験、地方公務員試験、士業の資格試験などに望むための勉強法などについて、学生たち向けに語られています。

新大学生が読んだら大学合格後は遊ぶのではなく、勉強しなきゃなって気持ちになりそう。

3.外国語学習のための勉強法

勉強は集中と時間の掛け算。ダラダラ時間を掛けるより正しく集中して学習すること。

また、学生であれば

・入門段階では平日3時間、土日5時間学習し1か月で1000時間を目指す

・その後10~15か月は毎日最低でも1時間の学習し、語彙を7000~8000語にする

・その後10月頑張って中流レベルにすればビジネスレベルの語学が習得できる

この勉強法は語学だけでなく勉強全般に当てはまる。1年間に1500時間の学習をしよう、という趣旨が書かれています。

語学を身につけるためにどれだけの時間がかかるか、事前に把握することで、途中で離脱する人が減るんじゃないかな。

4.好きな事で食べていく

本書で印象に残った話の一つに、著者が影響を受けた人からの言葉があります。

人生において好きなことをやって、食べていくことができない人は、一人も見たことがありません。『本当に』好きなことだったら、それをやって食べていけている。本当に好きなことじゃないから、途中で断念するんだ……『本当に』好きかどうか見極めるこのが大事

これは手相鑑定しているので、よーく分かります。

「〇〇になりたいです!なれそうですか?」ってご質問されるご相談者様は少なくないですが。

なぜ〇〇になりたいのか?突き詰めると、「人に賞賛されたいから」「人づき合いしたくないから」「お金が儲かりそうだから」など、その〇〇という仕事が好きだからというより、その仕事に付随するであろうメリットに惹かれているだけ、って方が多いですね。

私も「小説家になりたい!」なんて思ってた時期ありましたが、突き詰めれば「一人でコツコツ創作するのが好き」「日本と関りを持ち続けたい」「人とは違った職業についてみたい」などと、小説家に付随することに魅力を感じていたんだと気づきました。

小説家なんて狭き門を目指しても、なれる人ってごくごくわずか。それで挫折感を味わうよりも、本当にその仕事がしたかったのか? その仕事に付随することに魅力を感じるなら、なりやすい分野でその魅力を叶えた方が良いんじゃないかと思います。

私だったら小説家ではなく、ライターとかね。

5.好きな仕事と適性のある仕事

本書で一番心に残った一節。

私は外交官という仕事は、好きな仕事ではありませんでしたが、きっと適性はあったと思います。さらには、外交官の中でも情報を扱う仕事をやっていましたが、これも好きな仕事ではありませんでした。しかし、比較的適性はあったので、やはりその仕事はやらないといけないと思ったものです。

同じようなことを、林修先生も仰ってましたね。

たとえその仕事が好きじゃなかったとしても、人よりも上手に出来てお金をもらえて、人の迷惑にならない仕事なら、その方向で頑張ってみるのも良いんじゃないかと思います。

いろんな人の話を見聞きして個人的に思うのが、『自ら積極的に求めたわけじゃないけど嫌いでもなく、人並み以上に上手にできる仕事』を8割、『自分が望んでやりたい仕事』を2割くらいに複業でやっているのが、心も懐も安定した人生になるんじゃないかなーと。

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