妻からの夫への愛情を数値化しワンオペ育児を考察する

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妻からの夫への愛情を数値化してみる

男女は平等であると同時に、男女には違いも存在します。

その違いの一つに、長期的な愛情に対する捉え方があるように思います。

男性でも分かりやすくテストの点数で表現すると、

・喜んで結婚したい⇒80点以上
・まあ結婚してもいい⇒70~79点
・追試を通れば結婚していい⇒60~69点
・結婚なんてありえない⇒59点未満

だとします。

妻が夫に出すテストはその都度出され、毎回アップデート。そのため過去に100点満点を出したとしても、あるとき一気にガクンと点数が下がることもあります。

100点満点をとったことのある夫でも、59点未満を出したことで、家庭内離婚や本当の離婚に至ることはあるんです。

しかも点数が低くなるにつれ、次に出されるテストは難問になるというシビアな制度なのです。

愛情の点数はいつでも取り出せる台帳で管理される

そして男性には理解しづらいようですが、過去の点数はいつでも取り出せる台帳にしっかり記述され、消去されることはありません。

男性からすると、昔のことを記憶し続けるなんてびっくりかもしれませんが、女性は男性以上に情報管理能力に長けた生き物なんです~。基本、墓場まで持っていくはず。

また、結婚生活が長くなると愛情の点数を上げるのは難しくなり、下げるのは容易になる、というのも普遍的な法則で、ずらずらと愛情の台帳に厳しい評価が並んでいくのです。

ワンオペ育児で愛情の点数を下げてしまう

最近、育児を一人ですべて担うという『ワンオペ育児』という言葉をよく耳にしますが、そのほどんどが母親である女性が担い手となります。

愛情の点数を下げてしまう原因は、夫の浮気や嫁姑問題、経済問題、健康問題などなどありますが、ワンオペ育児の恨みも主な原因に挙げられると思われます。

95点で結婚したラブラブカップルでも、ワンオペ育児で妻が夫に対して不満を募らせると、一気に60点台、下手すると59点未満になって、離婚へまっしぐらという可能性もあるんです。

ワンオペ育児で強くなる母

夫は外で働き妻は専業主婦というスタイルで、夫婦共に納得しているのなら問題ないのかもしれません。

でもしかし、ワンオペの担い手が負担を感じてしまうと、一気に相手への愛情が冷めてしまうのはよくある話。

子育てという人の命を預かる初めての経験、しかも休みなく24時間続く大変な仕事一人でやり抜いた先に、母は強くなるのですが……。

自分が苦しんだ時に夫からの協力がえられず心はずっと傷ついたまま。

「昔のことだから」「終わったことだから」なんて加害者になる夫は言うべきじゃない。

一生続く夫婦関係・親子関係を通して何か問題が起こったとき、孤独や辛さが繰り返し蘇ってくるからずっと忘れられない。

ワンオペ育児で夫婦の危機を迎えても、妻が自分の気持ちを抑え込むことで表向きの危機は回避するご家庭は多いはず。

しかし夫はその事に気づかず、いまだに育児は妻まかせ。それでも前みたいなイライラは起きないのは、もう夫がいなくても生活できると妻が気づいたから。

「夫がいなくても私一人で子育てできる!」

経済的にも自立しているワーキングマザーだと特にそうなるでしょうね。

ここで怖いのは、妻が夫に対して厳しい点数をつけたことに、夫側は気づいていないこと。表面的な問題は回避されている分、夫が言動を改善しにくいため、問題が長期化することなんです。

仕事を言い訳に子育てから逃げた夫とワンオペの諦め

私事ですが、子供が3才と1才の頃、ワンオペ育児で寝てる最中に肌を掻きむしるアトピーっ子と、一晩で6回もオネショする子のオムツ替えで、上の子が生まれてからずっと夜は3,4時間しか寝れず、限界に近付いていたとき、

時間の融通がきく自営業者の夫に「お願いだから今日だけ早く帰ってきて」と夕方前に電話を掛けたのです。

しかし!「仕事が忙しい」の一言で終了。私は携帯電話を握りしめ途方に暮れてしまいました……が、そのまま電話を切らなかったために、夫がそのとき何をしていたのか?分かってしまったのです。

夫は仕事が忙しいと言いつつ、友達とビリヤードをしていた!!!

その電話から3時間後、いつも通りの時間に夫は帰宅して、何もなかったかの如く夕食をとり、また仕事に戻っていったのでありました。私に対しては何のフォローもなく。

3時間という冷却時間のおかげで冷静に考えることができた私は、夫がビリヤードに興じてたと知ったことは何も言わず、夫婦喧嘩を回避。

ただただ心の中で、夫に頼らず自力で生きよう、と誓ったのでありました。

おかげで家事育児は軽くこなせるようになり、子どもが小学校に上がってからは夫がいなくても生活できるくらいの稼ぎは手に入るようになりました。

もちろん、夫への愛情数値は一気に落ちたのですが……。

十数年経って夫に、あの時の秘密を暴露した結果、寝耳に水だと驚いてました。

いくら反省しても、過去をなかったことにはできません。何があっても消えないペンで台帳に書かれてるので。

この償いは一生かけて返してもらわねば。

夫がいなくても生きていけるから離婚

産後クライシスという言葉があるようですが、出産後から2,3年の間に訪れる夫婦の危機のことなんだそうで、それは古今東西で起こる問題なんだとか。

女性のホルモンバランスの乱れや環境の変化に伴うストレスなど、いろいろ理由はあるようですが、ワンオペ育児から夫の必要性が感じられず離婚というのも想像に難くないです。

産後2,3年で離婚というカップルもいれば、子どもが巣立ったあとに離婚というカップルも。

夫には寝耳に水な熟年離婚の原因の一つに、ワンオペ育児への妻の怒りが隠されているのかもしれませんよ。子どものために当時は離婚を控えたけれど、もう夫はいらないと。

夫への失望からセックスレス

セックスレスの原因はいろいろあるようで、妻のことを女として見ることができなくなったからという夫側の気持ちもあるようですが、

同じように、夫とはしたくないという妻の気持ちもあるようです。

妻が夫を拒否する原因の一つとして、

ワンオペ育児で夫に対する期待がなくなりパートナーとして見られなくなったから……というのもあるでしょうね。

ワンオペ育児で離婚を考える妻へ

ワンオペ育児で夫への恨みつらみを抱えてる妻の気持ち、よーくわかります。こんな旦那とは別れてやる!って思っても不思議じゃないですよね。

でも今、大変な幼児の子育てまっただ中なら、離婚は思い留まってくださいね。

産後はいつもとは違った環境にあるため冷静な判断がむずかしい時期です。離婚という大きな問題に決着をつけるのは適していないんです。

離婚はいつでもできるのだから、家庭と仕事の両立が楽になるまで2,3年待つのは賢い選択ですよ。

◆制限された生活の中で、自分に合った生き方を探し出せるかもしれません。(私が手相師になったのもワンオペ育児後です)

◆いまの夫の成績は59点以下でも、次のテストで60点を取れるかもしれません。(修行だと考えチャンスを与える心の広さを身につける)

◆夫に頼らず自分が強くなることで自信をつけましょう。(ワンオペ育児を潜り抜けたことで精神的に鍛えられます)

◆嵐のような数年が過ぎると夫への怒り以上に子育てが楽しくなるかもしれません。(子供が成長することで、ママの時間は増えていきますよ)