見分けがつかない生命線と知能線の間の線
先日、興味深い手相を観させていただきましたが、その手相は、生命線と知能線の判断に迷うものでした。
大雑把に描くと下記のような線。
灰色の線は下から、生命線、知能線(頭脳線)、感情線という手相の主要3線になります。
では、赤い線は何か?と問われれば、二重生命線か二重知能線になるはずですが、現物を見ただけでは判断はできないので持ち主さんに質問させてもらいました。
もしも生命線(二重生命線)だったなら
もしも赤い線が生命線だとすると、二重生命線になります。そうすると金星丘(生命線から親指方面のふくらみ)の面積が大きく広がることになるので、この人はスタミナが有り余っている人だと読みます。
生命力が有り余るほどのパワーをお持ちですから、すでに肉体労働、激しい運動、あるいはパワフルな性生活など、何かしらスタミナをフル回転させてるような活動をしているかお聞きすることになります。
それと同時に反対側の生命線の形状も確認。反対側の手の生命線が強くくっきりしているなら、こちら側は二重生命線だと判断します。
もしも知能線(二重知能線)だったなら
もしも赤い線が知能線だったなら、生命線に寄り添うように下へ垂れた知能線になるため、この人はかなり変わった独特な世界観・審美眼・感性を持った人はず。
まずはご相談者さまのお話を伺って、独特な美意識・世界観をお持ちかどうか確認します。
それと同時に生命線でご説明したように、生命線の可能性がないか反対側の手の生命線と知能線も確認します。
もしも運命線だったなら
【2019年10月15日追記です】
先日お会いした方は、二重生命線だと見間違えるような運命線をお持ちでした。
運命線は基本、土星丘(中指下のふくらみ)に向かう線を言いますが、この線のように第一火星丘(親指と生命線の間の部位)に向かっても、運命線だと私は読みます。
見分け方は線が地丘から上に向かって出ており、途中で引っ張られるように第一火星丘に向かっていることと、手相主さんのお話を伺って判断しました。
第一火星丘は闘争心の丘。負けず嫌いで競争することで伸びるようなイメージ。運命線がこの第一火星丘の引力に引っ張られているなら、成績を競う営業や起業家などに向いている人だと読めます。
それまで二重生命線だと思われていたご本人様。体力を使う活動よりも、競争で勝ち取る活動に切り替えるといいですよ、とアドバイスさせてもらい、ご納得顔だったのが印象的でした。
手相を読み解くのは
結局、一番最初の手相図の赤い線は知能線だと断定。
ご本人さんはずっと生命線だと認識していたらしく意外だったようですが、この形の知能線の説明をお聞きになって、ご納得されたようでした。とても個性的な魅力溢れる線なんですものね。
最初にその手相を目の前にしたときは「どっちだろう?」と悩ましく思っても、お話を聞いていくうちに難しいパズルが解けたときのすっきり感をもって、線を断言させてもらい、私もホッと。
個性的な手相を読み解くのは、難しい謎解きやパズルにチャレンジしているようなもの。手相師の腕の見せ所といった感じでスリリングで楽しい一時でした。