以前の記事、理不尽な世界を生きる手相~アシタカ@もののけ姫へのご感想をいただきました。
アシタカの手相
ミセスkさま
こんにちは。以前手相鑑定をして頂きましたY.Oです。
その節は大変お世話になり、ありがとうございました。
今は特に変化はありませんが、何事も焦らず落ち着いて対応するように努めています。
さて、過日は私がリクエストしました『もののけ姫』アシタカの手相鑑定にお応え下さり、ありがとうございます!
中でも特に参考になったのは、運命線と障害線の形です。
自分の手相との比較でより意味が理解できました。
アシタカが呪いきっかけで別の人生を歩むという状態は、
「障害線の後の運命線が大きく切りかわっている」ということなのだと分かりやすかったです。
他に、アシタカの手相に関しては想像しやすかったとおっしゃっていて、納得しました。
ソロモン環に神秘十字。宿命を背負ったヒーローの手相はやはり強いですね。
森と人との共生を主題にした『もののけ姫』
『もののけ姫』の主題は森と人の共生。
アシタカ自身が「森と人、共に生きる道はないのか?」と考え続け、常に中立の立場で行動しています。
「どっちの味方なんだ?」と思われ、感情移入しにくいキャラクターとも言われています。
それはザ・ヒーローとしての個性だからなのだろうなと思いました。
しかし、「共生」という見方から入れば彼の考え方に十分共感でき、結構人間味あると私は思っています。
そこで一つ、彼の手相で想像したのは、知能線は長くないということです。
考え込んでなかなか行動できない所は想像できません。
サンに出会って割とすぐに「そなたは美しい」とか口説いている辺り、悩みつつもとりあえず行動するタイプなんじゃないかなと。
また、この映画の醍醐味についてですが、単純ではない美しさというのもある思います。
特にシシ神に関する表現は、恐ろしいけれども、とても美しいと思います。
シシ神、自然は、人間の味方でも動物の味方でもありません。
都合よく命を救ったかと思えば、どんなに命乞いしても見捨てたり。
まるで気まぐれに生殺与奪しているように見えますが、それが、「自然そのもの」や「物事のなりゆき」を表しているのでしょう。
自然は自然であって誰の意にもならないのです。
シシ神の死後、吸い取ったと言われる命があふれ出します。
デイタラボッチとなって首を取り戻すまで探し求め、種族も敵味方も関係なく巻き込み、タタラ場は土に埋もれます。
これは山なだれを比喩していることは明らかです。
天災に遭った人間からすれば、多くの命が奪われ、明日からの生活は困難になり、とても悲しいことです。
しかし、その土の一面には萌え出た緑が眩しいほど美しく描かれているのです。
もののけ姫と進撃の巨人
― この世界は残酷だ。 そしてとても美しい。 ―
言わずもがな、ミカサのセリフですね。
私も『進撃の巨人』に通じるところがあると思っていました!
そこに真実が現れているような気がして、いろいろ考えずにはいられません。
アシタカの手相鑑定をして頂けて、作品の趣がさらに深まりました。
ありがとうございました。