羨ましい手相を持つ人も大変なのだ
先日、珍しい手相の方を鑑定しました。
私が欲しいなーと思う能力もお持ちだったので、鑑定しながら羨ましく思ったのですが、ご本人は生きづらさを感じていらっしゃいました。
人とは違う特殊な能力や性質を持つ人は、ローモデルのない状態。
手探りで生きて行かなくちゃいけなくて、周りに理解されづらくて、私のような凡人とは別の意味での悩みをお持ちなんですよね。
凡人は非凡を羨ましく思うが
私のような平凡な能力・資質の人は、特殊な能力や性質を羨ましく思いがち。
野球のイチロー選手のような能力が欲しかった! と羨ましく思う野球人もいるのでしょうが、イチローほどのポジションに立ったら、背負うものはとんでもなく大きく泣きたくなるかもしれませんよ。
人はそれぞれ、使命のようなものがあって、高い能力を持つ人はその人なりの使命があり、それを遂行するには失うものがあるのかもしれません。(イチロー選手は野球人生を選んだことで、何かを捨ててきたのだと想像します)
誰にでも使命がある
凡人と言えど、ちゃんと使命はあるものです。「普通な生活の中から使命を見つけ出す」というのは、意外と難しいもの。
イチロー選手のように分かりやすい使命ではないため見逃しがちなのかもしれません。
使命は一つだけのこともあれば、複数のこともあるんじゃないでしょうか。
それに気づくか気づかないかで人生の深みに違いが出てくるんじゃないか?
なんて考えています。
あなたはご自分の使命に気がついてますか? もしまだハッキリしなくても、目の前のやるべきことを頑張ることで、見えてくるかもしれませんよ。
ほかの誰かにはなれない
最後に私の失敗談を。
私の人生で最大の失敗。それは……。若いころに、自分以外の人になりたいと願っていたこと。
無意識ですけどね。自己肯定感を持てなかったのです(-_-;)
長らく自分じゃない自分を目指し、大きく道を外していたと、今になって反省しています。
普通に就職して、普通に結婚して、普通の一生を終えたいと考えてました。
でも普通って何なんでしょうか?よ く分かりもしないモノゴトを追っかけ、周りの人と同じ価値観を共有したいと願っていたのです。
今考えれば、変わり者の私には、私らしい欠点と同時に利点もあるのですが……。
遠回りしたことは良い経験にはなりましたが、もし10代20代の頃に、変わり者である自分を受け入れ、そんな自分が力を発揮できる場所を真剣に探していたなら、
今とは違った人生を歩んでいたんだろうなーと残念に思います。
Time is money 、後悔は終わってからしかできないのです。
30代後半に入ってやっと自分は自分。ほかの誰にもなれないのだと肝に銘じることができました。
人生の約20年を空回りしながら生きていたわけですが、遠回り経験を活かして手相鑑定していきたいなーなどと思いながら、手相師をしているのです。