ユーチューブで世界的人気となったピコ太郎。初めて動画を見たときの感想は、「理解できない」
でも人気なんですよね~。動画再生回数世界一位を取った初めての日本人なんだそうで。
人気の秘密は何?って不思議だったのでネットで情報を集めていました。
そしたらこの人、すごく才能に恵まれつつもその能力に値する評価をこれまで受けてなかったようです。
ピコ太郎こと古坂大魔王さんは元々「底抜けAir-Line」というお笑いトリオで、当時絶大な人気を誇ったボキャブラ天国などに出ていました。
ボキャブラ天国が大好きだった私は毎回観ていたので、「底抜けAir-Line」の名前は憶えてました。
古坂には確実に笑いの才能があった。同世代の芸人たちは誰もがそれを認めていた。ただ、この才能は、テレビで売れるための才能とは別ものだったりする。そこに問題があった。
「ピコ太郎」が世界でこんなにも売れた理由いま日本発の「PPAP」が世界を席巻している。その主役はシンガーソングライターのピコ太郎だ。「ペンパイナッポーアッポーペン(PPAP)」という謎のフレーズを繰り返しながらリズミカルに踊る動画が、インターネッ…
その後2003年に、伝説の番組『マネーの虎』にも出て、「バンドをロンドンでデビューしたい」「世界をびっくりさせたい」と、700万円の出資を求めて志願。
虎(当時の現役社長さん)達からは歌唱力含めたポテンシャルなど高く評価され、300万円までは出資してもらえる話になりましたが、企画の甘さで希望額までは達せられずフィニッシュ。出資は実現しませんでした。
虎の一人でDJでもある貞廣社長は「古坂さん絶対成功できますよ」「今じゃない」
「(でも今の状態だと)一発屋で終わってしまいます」「実力があるから本物志向で、呼ばれていくべきだと思うなぁ僕は。ロンドンに」
と仰っていました。
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『ピコ太郎』逸話に適職メインの手相師である私が心惹かれるのは、
才能があっても、成功できるかどうかは分からない
という現実と、
自分の成功を信じ続ける力こそが成功への道
という結果。
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手相鑑定のご相談者の中には自分の才能を仕事に結び付けたい! と考えている方が少なくないです。
芸能の世界で
音楽の世界で
文芸の世界で
絵画の世界で
私は/僕は、成功するでしょうか? 今の仕事を辞めて子供のころからの夢を追いかけてもいいでしょうか? というご相談・・・多いです。
が、
あなたにとっての成功とは何か?
もしも長く、数年数十年そこから収入がなくても生きて行けるのか?
直ぐに芽が出なくても続けていく気はあるのか?
それらによって答えは違ってきます。
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今の仕事が嫌だから、転職のつもりで夢の○○やってみよう。と夢に向かうのであれば、そんなに甘いものではない、ですよね?
実際、努力もせず甘い夢をみているだけだと手相はキラキラしてないですし。
本当に好きなことであれば、それが収入に結びつかなくても、それを人生の第一目標に据えて、駄目&無理だと誰かに言ったとしても、続けるためにどうすれば良いのか考えれば良いのです。
ちなみに理由は分かりませんが売れるまで古坂さんは独身だったそうです。(その後ご結婚されましたね。)
家庭を持つと、夢だけに邁進するのは難しいのではないでしょうか。
夢以外は全部切り捨てる覚悟がないと、競争の激しい分野で夢を叶えるのは難しいでしょうね。
たとえお金にならなくても本当に夢をやりたいのなら、ほかで資金を作ってでも夢を追い続けるべきです。
今の仕事が嫌だから夢の仕事をやろう!では、夢に対して失礼。
ずっと収入源になる仕事と夢とを続けていて、夢一本に道を絞る段階にきているなら話は別ですが。
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お笑い芸人になって35年。マネーの虎に出演して13年後。「世界をびっくりさせたい」という古坂さんの夢は実現しました。
今度は貞廣社長が仰ったように「ロンドンに呼ばれて行」ければ素敵♪ って思っていたら、海外レーベルと契約が決まったというニュースが。
「10万円で作った動画が世界に広がった。ミラクルが起こったと思っています」
という発言をされたそうですが、たぶんこれまで私財を投げうって活動してたんでしょうね。
古坂さんがマネーの虎で資金を得られなかったとする記事に「虎は見る目がなかった」と書く人もいるけれど、13年前に虎から出資を受けていたら、ここまでインパクトのある海外進出は出来なかったはず。
『2016年にネット上で注目を集める』というのが彼にとって最善の出方だったと思います。
個人的に、古坂さんの手相を拝見したくて探してますが、なかなか手相が観れるほど鮮明な画像がないので残念。
ピコ太郎がウケた理由
ここ最近ピコ太郎の『PPAP』を毎日観ています。その良さが最初は理解できなかったのだけど、観続けているうちにやっと、
なぜピコ太郎が世界的ヒットになったのか? 理由が何となくわかってきました。
それは、
つらいニュース、難題山積みの世界で、一時的にでも、何も考えずバカでいられる安心感。
まずは日本。
2016年は年明け早々、爆弾ニュースが連発。ゲス不倫にSMAP問題、清原の薬物事件に乙武不倫。北朝鮮の水爆実験、中国との領土問題は引き続き、沖縄で雪が降るという異常気象に老人ホームでの殺人事件、保育園落ちた日本死ね問題たった3か月で1年分のニュースが出ちゃった状態。
それ以降も4月の熊本地震にいろいろあって、もうお腹いっぱい状態ではありませんか?
海外でも、複数の国で大きな地震が起こり、欧州では洪水。イギリスのEU離脱が国民投票で決まりドイツ銀行が危ないと言われ、オイル安で石油産出国の経済は悪化。オリンピックもどうにか終わったけれど問題山積みのブラジル。パナマ文書が出回り、嫌われ者同士の大統領候補を選ばなきゃいけないアメリカ。
全部書ききるのが面倒なので一部で止めておきますね(^_^;)
今年、喜ばしいニュースって、大隅良典のノーベル賞受賞ぐらいしか思いつきません。ほかに何かありましたっけ???
そんな中、
I have a pen~, I have an apple~
っていうバカバカしい歌詞と曲と踊りと衣装とを短い時間でさっと見せつけられると、ちょっと一瞬、どよんとした気持ちが和らぐというか、楽しい気持ちがふわっとやってくるんですよね。
マネして躍る人たちを見ていると、踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損損♪ っていう阿波踊りを思い出しますし。
阿波踊りやリオのカーニバルって、踊っている間は日常生活のつらいことも忘れられるし、一年に一度のガス抜きみたいなものなのかなーと常日頃思ってましたが、それが『PPAP』にも言えるように思います。
世界中で問題が山積みの中、ちょっとブレイクタイムが必要で、皆が飛びついた。これが私の考えたPPAPピコ太郎の人気の理由です。
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この後、ブームとして終わるか? 一定の地位を築けるか?
フランスの女流作家であるフランソワーズ・サガン的に言えば「みんなが機関銃を持って(2作目を)待っている」状態で、かなり難しい舵取りになるけれのだけれど、苦節35年のピコ太郎の底力を見せてもらいたいものです。