自立し困難な人生を乗り越える『愛と心理療法』

アメリカの臨床心理家、M・スコット・ペックの著書『愛と心理療法』。日本では1987年に発行された古い本ですが、私にとっては何度も読み返す大切な一冊。


愛と心理療法

この本から私が共感した5つの考え方をご紹介します。

1.人生とは困難なもの。逃げるといつまでも成長できない

人生とは困難なもの

一旦この真実を理解して本当に引き受けるならば
人生はもはや困難なものではなくなる。

私が20代だったら理解できなかったはずだけど、今ならよーく理解できます。人生は困難の連続なんですよね~~~。

問題に対処することから生じる
当然の苦痛を避けることは
問題が要請する成長をも避けること

若かった私は、すべての悩みから解放された楽しい人生を送りたいと、どうやったら悩まず楽に生きていけるんだろう?ってことを考えていました。

成長する努力はせずに、楽な状況だけを求め、「何で私は不幸なんだろう?」って被害者意識がありました。

そんな感じだったから、仕事も恋愛も人間関係も、パっとしない日々。

それでも人生を生きていると、逃げるに逃げられない問題がでてきて、仕方なしに対処していくうち、

「自分には無理!」って思っていたことを軽々と乗り越えられるように。

問題からは逃げるより、立ち向かうほうが楽になるんだと学びました。

2.自立した人だけが良い結婚にたどり着く

良い結婚とは
自立した人の間にしか存在しない。

しかし、
自分に対する責任感に欠けていると、
幸せでなく満たされず、
基本的に他人のせいと思ってしまう。
そのためにとどめなく腹を立てている。

他人が彼らの要求をすべて満たし、
幸せに「してくれる」ことはありえないから、
いつも他人に裏切られてきた感じでいる。

これも個人的に体験したのでよーく分かります(^_^;)

私は結婚当初「夫は私を幸せにする責任がある!」と考えていました。ま、私にとっては外国である夫の国に嫁いできたのだから、夫は面倒をみてくれなきゃ困る、って思ってたのです。言葉の壁もありますし。

そうやって夫に依存していた頃は、夫に対して不満ばかりでした。しかし自分で立つ覚悟をもったことで、夫に対する要求が減り、同時にストレスも減りました。

あの時、離婚に逃げないで本当に良かったなーと思います。

海外でも自立した生活が送れるようになったので、私はいくつもの選択権を得ることができました。

自立するのって最初は大変だけど、いざ自分を変えてみたら、とーっても生きやすくなるものです♪

もしも、パートナーに不満を持ち続けているのなら、自分はパートナーに依存していないか?冷静に考えましょう。

3.愛のエネルギーには限りがある

われわれのエネルギーの蓄えには限りがあり
すべての人を愛することはできない。
せいぜい数人の特定の人たちに
純粋の愛を注ぐのが精一杯である。

社会的人望を集めた人の子供の中には、親からの愛情を十分受けられずにグレてしまう子がいる。。。と言う話を思い出しました。

「自分の家族へ集中して愛を注ぎましょう」というと、「自分の家庭のことばかり考えて薄情だ!」という反論が出てきそうですが、

すべての親が自分の子供をしっかり愛して育てれば、(親と死別した子以外)親からの愛情不足で苦しむ子供なんていないわけで、自分の子さえ愛せない親がいる中、まずは自分の子供に純粋な愛情を注ぐのは意義あることです。

もちろん人に親切にするのは大切ですが、親切心と純粋な愛とは違いますからね。愛のエネルギーには限りがあります。

4.みんな自己評価がブレてるよ

われわれはほとんどつねに、
自分が思い込んでいるよりは有能か無能である。

そうそう!その通り!!!

手相鑑定を通して驚かされるのは、多くのご相談者さまがご自分の能力を低く見ているか、あるいは少し過信されているか、どちらかに傾くから。

でもたぶんきっと、一人の人の中で、自己評価が高くなったり、逆に低くなったりする時期があるのだと思います。

自己評価にブレがあることの問題点は、

自己評価が高すぎると自分に足りない点が見えず

自己評価が低すぎると自分の力を出し切れない

だからこそ・・・、

われわれの精神的成長における本質的課題は、
意識的な自己概念を現実的に近づけるように
不断に努力することである。

私は手相師としてなら、客観的に観たその人の実像をお伝えしますが、さすがに友人知人にアレコレ指摘して回るほど根性強いわけではないので、その人のマイナス点は言わないですね。

もちろん、とても親しい人が必要としているなら勇気を振り絞って『ダメ出し』しますけどね。

大方の人は、周りから指摘されることがない中で、自己評価を正当に知るのってむずかしいですよね。

5.中年の危機が訪れる理由

私にとっても耳の痛いのが中年の危機問題。

なぜ中年の危機が訪れるのか?

それはその時期をうまく乗り切るためには、
大切に育んできた考えや、
古くなった行動様式や物の見方を
捨てなければならないからである。

多くの人々は、
古くなって捨てなければならないものを
諦めたがらないし、また諦めきれない。

中年期に手放さなくてはいけない1つが、『若さへの執着』。

特別、執着しているつもりはなくても、ある時、急に、今までの自分と違う!って事に気づき愕然とする人は少なくないのでは。

好き嫌いはともかく、長く付き合ってきた『これまでの自分』を手放すって想像より辛いもの。これまで簡単にできたことができなくなるのも辛い。。。

とくに美貌や高い運動能力などをアイデンティティに据えていた人であれば、喪失感はより大きいかもしれませんね。

私はもう、3,4時間睡眠でバリバリ活動する体力が自分にはないと悟ったとき、愕然としたものです。

古い思考や行動様式にしがみつき、
そのためどんな危機も乗り切ることができず、
本当に成長することがない。

身体的なことだけでなく、思考や生き方も手放さないといけないことだってあります。

この10年で世の中が大きく変わり、親の背中を見て育った人も、親と同じ生き方ができない現実を意識しないことはないはずです。

今までのライフスタイル、思考パターンでは生きづらくなった時、どうやって諦められるか?
ってのも中年期の課題。

リストラの危機や収入減がよくある話になったご時世、夫は外で稼ぎ、妻は専業主婦で家を守るなんてパターンは、難しくなってきましたからね。

時代が大きく変わる現代、中年の危機を乗り越えるのも大変なのかもしれませんね。

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