故スティーブン・ジョブズが伝説のスピーチで、
「自分が何をしたいのか、人生の早い段階でみつけることができて、ラッキーだった」
と語ってました。
何かをスタートさせるとき年齢は関係ない、という話をよく聞きます。それはある意味正しいのですが、
プロとして人並みの報酬を得たいなら、年齢は大きいなーと思うのです。
40代の私が「これから世界に通用するフィギアスケーターになる!」 って夢を掲げても無理ですからね。氷上でジャンプしたら即、腰に痛みが走りそうだし(^_^;)
たとえば40代半ばの私の夢を「これから勉強して看護師さん!」に設定したとします。
頑張れば看護師学校に合格して、その後資格も取得できるかもしれませんが、さて、看護師と言うハードワークに対応できるのか?
そもそも学校で習った事以上に、経験の積み重ねは大事なわけで、18歳からスタートして経験を積んだ50歳と、45歳からスタートして経験を積んだ50歳と、どちらが現場で必要とされるか?って事は、素人でも分かるはず。
せっかく頑張って資格を取ったのに、採用されない・重要な仕事を任せてもらえないという可能性もあるでしょう。
経済的に余裕があるのならチャレンジすればいいんでしょうが、あいにく私は働かねば食べていけない身ですし、主婦として家庭を取り仕切らなくてはいけないので、今から必死に勉強して資格を目指す余裕はないのです。
そんな感じで、ある程度年齢を重ねると、
諦める
が大切なテーマになります。
80歳でも英会話を習うのは素晴らしいですが、80歳で英会話を習って国際会議の通訳を目指す! というのは大変難しいはずです。(広告塔にでもならない限り)
カーネル・サンダースは若い頃からずっとビジネスでトライ&エラーを続け、62歳でケンタッキー・フライド・チキンをフランチャイズ化。
本田宗一郎も39歳で本田技術研究所 を立ち上げましたが、その前からずっと車作りに携わっていました。
52歳で歌手メジャーデビューしたスキャットマン・ジョンも、もともと音楽活動はされていたわけですし、
基本、中年以降にプロとして芽を出した成功者のほとんどが、昔からやり続けたことで芽を出したようなんです。
ある程度の年齢の人がこれまで経験してこなかった分野に参入して、そこで成功したい!という夢を持つことは、かなり厳しいかなーと思うわけです。
何が言いたいかと言えば、
中高年が退路を断って新しい職業にチャレンジするのは無謀。生活のための収入を得ながらできる範囲でチャレンジしましょうよ。
会社員なんて辞めてもっと自由に好きな事して生きようぜ!って粋がっていられるのは若い人のステージなんじゃないかなーと。
夢のない話で申し訳なですが。
なにかを諦めること
自分の器を知った上で
そんな自分を受け入れること
諦め=あきらめ=明らめ
物事の本質を明らかにして、変えられることは変え、変えられないことは静かに受け入れる。
それが大人になることなんじゃないでしょうか。