外国人留学生にとって日本で働くメリットは少ない!?

この記事は約2分で読めます。

外国人留学生・元留学生対象の日本の労働環境に関するアンケートの結果。

日本は住むのに魅力な国だが仕事の場としての魅力は低い

と見られているそうです。
うん。たしかにそうでしょうね。

このアンケート結果では日本で就職しない理由を

・日本の就職活動の仕組みが分からない(33.1%)
・入社後の仕事内容が明確に示されない(32.2%)

などと挙げているようです。それらも理由の一部でしょうけど、

留学生の中にはお国へ帰れば裕福な生活が待っている人も多いのです。

中には親がお金持ちで大きな戸建てに住み、お手伝いさんやドライバーを雇い、帰国後は親の会社の手伝いをするか、就職すれば将来的にはマネージャークラス。

少なくとも私の知る日本へ留学経験のあるタイ人は、中流家庭以上の出身者か、能力の高い人ですし、国へ帰ればいい仕事に就けるステータスのある人たちです。

そこまでお金持ちではない国費留学生でも、帰国後は国家公務員として安定したポジションと留学組という箔がつく生活が待っている人も多い。

タイ人留学組がタイで就職すれば、職種やキャリアにもよりますけれど、15万~30万円くらい稼げちゃいますからね。しかも安い物価で暮らしやすく。

日本の技術や文化に惹かれ、日本に留学してますます日本に惚れたとしても、日本での就労は物価と比べれば大した収入はなく、サービス残業ばかりで、キャリアアップのビジョンが見えない。

こんな状況で日本の企業にぜひ就職したいという留学生がわんさか出てくるとは思えません。とくに優秀であればあるほど。

日本へ留学する人には、

「日本で1~2年キャリアを積んだら帰国した方がいいよ」

とお伝えしたい。理由は簡単。

どんなに頑張っても『下積みから入った外国人が社長に!』って企業はそうそうないから。

日産のゴーンさんのようなケースならいざ知らず、新人として雇った外国人が叩き上げの社長に!ってキャリアケースは、今の日本じゃ考えられないですよね?

同じ能力を持った日本人と外国人の社員がいれば昇進するのは日本人。

そんなことない!我が社は国籍は関係なく考えています!って企業が半数以上に増えたなら外国人留学生の日本での就職も増えるんじゃないでしょうか。

今はまだ、留学生が働きたいと思える環境は日本では整ってないと思うのです。日本人だって働きにくい環境ですしね。