日本人は本当に資格試験が好きですよね。
たぶん、日本中に出回っているすべての資格を把握している人ってわずかな資格マニアだけだと思います。
一般人からしたら何それ???って資格は多いですもんね。
私は基本的に、資格にコダワルことはオススメしていません。
理由は2つ。
資格を取っても収入が約束されるわけじゃない
たとえば最難関資格の一つ、弁護士資格を取得したのに仕事がない弁護士がけっこうな数いるそうです。掛けた時間と費用を考えたら大赤字。
ほかにも資格は取得したけれど収入源にはならなかった人たちが日本には数えられないほどいるのでは???
心底やりたいことで、その仕事に資格が必要ならばいいのでしょうけどね。
時間を無駄にしてないか?
そしてもう一つの理由。
これが一番大きい理由ですが、限りある大切な時間を掛けるだけの価値が有るのか?ってことです。
新しい仕事に移る前に、資格取得を目指しているけれど合格しますか?というご質問を何度か頂いたのですが、
う~ん。
お話聞いている限り、本末転倒じゃないか?って疑問が浮かんでくることも多いです。
本当の目標は「新しい仕事」なのに、それに変わって「資格を取る」が主目的になってしまっている印象。
資格がなければ仕事ができないなら取得を目指すのは良いことなんですけどね。
きつい言い方をすれば、資格試験に没頭することで、やるべきことから目を背けているんじゃないのか?って気がしなくもないです。
資格取得を目指す方は、まじめで努力家な方が多いです。人によっては新しい仕事をしながら資格取ればいいんじゃないか?って思える人もいます。
だから時間がモッタイナイな~と。
意味のない資格もある
それにしても日本には、意味のない資格がたくさんありますよね。
「意味のない資格」とは取得しなくても、大した影響を持たない資格のことです。
先日、手相にも検定があるのを知ったのですが、検定受けなくても手相師にはなれますし、今をときめく手相の大物先生たちもその検定は受けていないはず。
もちろん、腕試しとして楽しんで受けるのはアリだと思いますが、手相師を開業する前に手相検定の1級を取得するぞ!っていうのはナンセンス。
プロフィール欄に『◯◯検定1級取得者』って1文を載せたら依頼が増えた!なんて甘い世界じゃないですもん。
資格より大切なこと
自分の関わっている業界は説明しやすいので引き続き手相業界を例に挙げますね。
手相師ならば、手相が観れて当たり前。それにプラス、手相師の看板を出すのなら、もっと勉強すべきことが山ほどあります。
■集客・マーケティング
■個人事業主としてのノウハウ
■コミュニケーション能力
■自分の核となる世界を見る目を養う
などなど。手相鑑定の質を上げるのは前提条件で、同時にやるべきことは多くあるのです。
それなのに、取り立てて必要のない資格勉強に時間を取られ、大切なことを疎かにしてしまってはモッタイナイ。
初っぱなから成功する個人事業主はごくごく少数
カーネル・サンダースは62歳でKFCケンタッキーフライドチキンを立ち上げましたが、その前に何度も何度もチャレンジを繰り返し、失敗体験と成功体験を積み重ねていました。
62歳でぱっと出て、ぱっと成功したのではありません。
自力で仕事を立ち上げるなら、チャレンジ&失敗を繰り返しながら少しづつ体制を整えていくしかありません。
その過程で、失敗はつきものです。
失敗が怖いのなら、自営業なんて考えてはいけません。これはキッパリと断言します!
自営業を初めるのなら体力と気力があって、失敗しても再チャレンジしやすい若いうちに開業をオススメします。
もちろん体力気力と根性さえあれば、何歳でも間に合うのでしょうが……。
でも、はっきり言わせてもらうと、
モノになるかどうかは、時間との勝負
もちろん細々と生活の足し程度の収入で満足なら何歳から初めてもぜんぜんOKです。
でも、その仕事で家族養ってそれなりの収入を得たいなら、時間を無駄にしないでください。
意味ない資格にこだわり二度とは戻らこない時間を失うことになりかねません。
資格の勉強を初める前に、時間を費やすデメリットも検討しましょう。