10年後も職業人として生き残るには
人工知能(AI)の記事を目にする機会も増えましたが、近い将来、今の仕事を失う人が大勢出るのは避けられないようです。
むかし電話が登場したころ“電話交換手”という電話と電話を取り次ぐ職種がありました。『となりのトトロ』でサツキちゃんがお父さんに電話するシーンで出てきますよね。
けれどもその後自動化され、平成27年7月末をもって電話交換サービスは終了。日本国内では電話交換手という職業はなくなりました。(外国にはあるんだろうか???)
驚いたのは、ちょっと前まで交換手という職業が存続していたということ。まだ居たんですね。
AIの進化で将来なくなる職業
AI(人工知能)やロボットの進化で、これからなくなる10の職業があるそうで、それは。
2.会計士
3.一般事務員
4.セールスマン(訪問販売員)
5.一般秘書
6.受付け・飲食カウンター接客係
7.レジ係や切符販売員
8.箱詰めや荷物降ろしなどの作業員
9.帳簿係など金融取引記録保全員
10.タクシーやトラックの運転手
こうしてみると広範囲で職がなくなりそうですね。
でも個人的には、販売員はどんな商品を扱うかで違うと思います。何を買うか決まっているならともかく、洋服や化粧品などは、店員さんの意見が欲しい場合もありますよね。もちろんセンスある店員さんに限りますが。
会計&経理は単純作業は減るでしょうが、高度な経営に関する会計知識を持って経営陣にアドバイスできるレベルなら、将来的にも続く職業だと思います。ハイレベルですけど。
受付け、飲食カウンター、レジ係、切符販売員などはそのとおりだと思いますが、接客はケース・バイ・ケース。旅館の仲居さんとか、人とのコミュニケーションを楽しむ場面では残るんじゃないでしょうか。
ほかに、
医者、看護師
広告・市場調査の専門職
保険・証券担当
不動産鑑定士・不動産業者
通関士
上級公務員など、
難関資格が義務づけられている職業までも危ないと言われ……。じゃあ、どんな職業に就けばいいのよ!って話になりますが、
芸術や芸能など、クリエイティブな仕事はいまのところ人工知能が苦手とする分野なので、これからの子どもたちなら一つの選択。それ以外には、
・人間関係を円滑にする能力
・人を動かす能力
これらは人工知能では無理な分野だそうで、現役世代はこれらの能力を高める努力が必要かもしれません。
どの職種が生き残るのか?
急速に技術が革新されるなかで10年先なんて私には予想もできませんが、過去を振り返えれば無くなった職種があるわけで、この手の話にはアンテナを立てています。
私は適職をメインにした手相師をしているので、今後、生き残る職種はなにか? 質問を受けることもあるのですが、
実際、どの職種なら生き残れるのか? 本当のところは分かりません。スミマセン・・・。
なぜなら、
人工知能が書いた小説が創作活動もできるようになり、ショートショート作品を公募する『星新一賞』の第一次審査を通過した作品も出てきたそうで、
ワ・タ・シ・マ・ケ・マ・シ・タ・ワ
という気持ちだから(-_-;)
これまで創作活動は人間の独断場でいくらAIと言えども踏み込めない領域だと思われてましたが、ある程度は人間の手が必要だとはいえ、AIも小説が書けるまで進化しているようなのです。
ホント、ドラえもんの世界が目の前に来ているのかも。
創造が必要な分野でも安心できない以上、どんな職種なら生き残れるのか? 正直、私ごときでは判断しかねるのですが、下火になるだろう職種は、大方の人が判断就くはずです。
ポストが減ると予想される職業で生き残る
医師や看護師など、大変な覚悟で資格を取得したにも関わらず、将来性が薄い仕事があるってのが悲しいですね。それなのでこれから職業を目指す人に対しては辛口意見になってしまうのです。
最悪、費やした時間と費用と労力に見合わないという可能性もあるから。
とは言え、ポストが減る職種を目指す全員に厳しいこと伝えるわけではありません。ポストが減っても生き残れる人には、背中を押して前に進んでもらっています。
差別化で生き残る
生き残れる人はその職業でも上位クラスの方。ご指名で仕事が舞い込むほど実力がある方じゃないでしょうか。
業務ができることはもちろん、信頼できる人柄だったり、人と人とを結びつける人脈だったり、総合的な社会人力だったり、差別化できる“何か”を持つ人。
医者の技術に加え、患者を安心させる話術とかね。
AIに取って替わられるのは手相師も同じです。これまでの統計で答えを導くのはAIにとって簡単なのだから。これからは手相が観れるのは当たりまえで、相談者さまから見た魅力が他になければ仕事は先細りなのでしょうね。
今に満足せず自分を磨かなくては。
将来、後悔しないための対策
これから新たに職業を選ぶなら、人工知能が苦手とする分野に目標を定める。これは胸に刻んでください。
すでに人工知能に奪われそうな職業についている人はプラスα付加価値をつけ、その職業では右に出る者がいないレベルに上げる、もしくはほかの職業に移る準備を始める。これしかないと思います。
不安を煽りたくはないのだけれど、ほぼ決まっている未来がわかるのなら、先に手を打って損はないはず。
国家資格があるから安心!ではないことも、つけ加えておきますね。