企業に雇われ、スタッフとして働くよりも、自分で自由に仕事をしたい。そういう思い、私も同じ。
バブルが弾けたころから時代は変わり、「安定した社会人人生」なんてものはなくなりました。
20年ほど前だと松下電器(現パナソニック)やソニーは大人気企業でまさか大量リストラをする会社だとは思われてませんでした。
当時が「リストラ」という言葉自体、ありませんでした。
大企業もあてにならない。それなら自分で起業しよう! フリーランスで生活しよう! なんて思う人も多いことでしょう。
でもね、私も自営でやっていて「誰でも自営業ができるわけじゃない」という現実を肌身を持って理解したのです。
たとえ業務(私なら手相)はデキる人でも、ビジネスについて分かってなければお客さんは呼べないし、能力あるのに閑古鳥が鳴いている状態も(^^;
ビジネスを軌道に載せるのはむずかしいんですよね~。
それなら独立はあきらめて、一生雇われの身で過ごそう……。なんて諦めないでくださいね。
ビル・ゲイツレベルを目指すのでなければ、覚悟がある人は誰でも起業家にはなれます。最初は能力が足りなくても問題なし。
ただし、ビジネス能力が身についてないうちは失敗はつきもの。
その失敗を恐れる人には自営業はムリです。
経営者でも失敗はする
経験豊富な敏腕経営者、成功者だって失敗することはあるのです。
起業やフリーランスを目指すなら、失敗を恐れてはいけません。
失敗覚悟で挑んでください。
学生さんであれば、親に面倒みてもらえる在学中に思い切って起業してみるのも良いかもしれません。
専業主婦なら自分の時間をつくてチャレンジもあります。
そして起業&独立後、「お客さんがこない……どうすればいいんだ?」などと悩みが出てきたら、その都度問題を解決しましょう。その間、その仕事からは収入がないことを想定してください。
貧すれば鈍する
人によっては窮地に陥ったほうが力が出せる人もいます。
でも、まだビジネス慣れしていない最初の段階では、最低一年は無収入でも平気なように収入源は確保しましょう。貧すれば鈍すると言葉がありますからね。
ちなみに私も今年からプロの手相師として活動してますが、最初から十分に稼げるとは思っておらず、他の収入源を確保しながらスタートしました。
どうにかこうにか毎月複数のご依頼を頂いてますが、それだけで生活はむずかしいです。まだ始めて4ヶ月ですし。
起業&フリーランスを目指すことは、企業に寄りかかって生きられない今の時代にマッチした考え方ですが、シビアな現実があることだけは覚悟してくださいね。
先延ばしも残念なこと
何より一番残念なことは「いつか独立しよう!」と言って先延ばしにすること。
起業して初っ端から軌道にのることはありません。
チャレンジ→失敗→(ちょっとだけ)反省→チャレンジ→失敗→(ちょとだけ)反省→チャレンジ→成功!
チャレンジと失敗を繰り返しながら軌道修正することで成功に結びつけるのです。
ですから「そのうち起業する」と言って時間稼ぎをする間は経験が積めず、時間の無駄遣いをしているようなもの。
ある程度資金が必要で起業前にお金を貯める時間がいるのなら、その間を準備期間に当てるのはアリですが「もっと知識を身につけてから」という理由で先延ばしにしているのなら、いつになってもGoサインを出せず夢で終わってしまうかもしれませんよ。
やって失敗するリスクとやらずに後悔するリスク。あなたはどちらを選択するのでしょうか?