私、ミセスKは東南アジアのタイに約20年ほど住んでいます。
この国は今、勢いのある国。日本と違い、まだまだ発展段階なため、年金などの社会保障は日本と比べ充実していません。
そんな国で生きる60歳以降の人たちは、どうやって晩年を生きているのか?ご興味ありますか???
晩年も働き続ける人たち
国際結婚をして夫の国で暮らしています。そのため近所に住む義父母は外国人。価値観がまったく違うので最初は衝突ばかりしていました。いわゆる『嫁姑問題』で体調を崩したこともあります。
とは言え、今では仲良くさせて頂いて、義父母から学ぶべき点がいくつもあり、自分の見聞を広げることができたと大変感謝しています。
彼らのスゴイ!ところは、年をとっても自分は働けないか?常にアンテナを張って実践しているところ。
若い頃からコツコツとお金を貯めて土地や家を買い、賃貸し、今では働かずに家賃収入が入ってくるので、是が非でも働かねば!という状況ではないのですが、義母は、自宅の庭で高く売れそうな野菜栽培をし、市場で販売。
義父は時計の修理技術を持っているので大通りの家の前に場所を借り、時計修理屋台を運営しています。
義母の野菜販売は不調に終わりましたが、次に何をすべきか? 模索しているようです。義父の時計修理は大儲けはできなくても、日々お客さんがやってくるようで、楽しく時計を修理しているようです。
何が言いたいのか?といえば、
自分の手で自分の人生を切り拓く覚悟
を持っているということです。
年をとっても仕事を続けるのは、生活費稼ぎのためだけではなく、人と関わることで人生をより有意義に生きる
という意味合いもあり、また、
どんな時代が来ても人生の晩年を迎えても生きて行く強さを持ち続ける
ということだと思うのです。
そんな私の目線で両国を見比べてみると日本は、
◆本当に必要な社会保障となってるか?(不要なぶんもあれば、足りないぶんもある気が)
◆国が面倒を見るという名目で税金に苦しめられるのってどうなんだろう?
◆将来、年金はもらえない時代が来るだろう
タイについては、
◆国任せでは必要レベルの教育が受けられないから私立に通わせる家庭が多いな
◆病院も同じ。公共機関に任せきりは厳しい
◆国の保障が少ないぶん、家族の絆が必要
◆保障が少ないぶん若い内から将来の貯蓄に勤しんだ義父母は賢い
そんな風に見ています。
自力でどうにかせねば!という意識が低い日本人

タイ人と比べると日本人は、これまで恵まれていたぶん『自力でどうにかせねば!』という意識が低い人が多いように思います。
ウサギとカメの物語のように、先に先進国となりウサギの立場にある日本人は、後ろから猛ラッシュして来たカメの国の人たちに追い越されてしまう日が来るだろうな~と、ちょっと、いや、かなり心配しています。
日本で普段に生活していると気がつきにくいでしょうが、
グローバル社会が訪れたことで日本でも、私の義父母のような、たくましい外国人と同じ土俵で戦う時代がやってきました。
日本が儲からない国になってきた最大の理由がそれだと思います。
日系メーカーは系列&下請け企業ごと賃金の安い海外へ進出していますが、高収入に繋がる新しい技術は掘り当てられずにいる。
このままだとタイ人や中国人の給与は年々上がり、日本人の給与と差がなくなり、これまで日本人として受けられたステータスも恩恵が薄くなる時代に突入するんだろうなーと。
いわゆる、日本人だから諸外国人に比べてお金持ち!という時代は終わり、リッチなタイ人や中国人、インド人のご家庭に日本人がメイドさんとして雇わえる。そんな時代が目の前にやって来た……ということですね。
政府や組織に自分の老後、自分の人生を託すより、自分で守って発展させるほうがどれだけ安心か、と海外暮らしの私は思うのでした。