こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスK です。
今回は、生命線、知能線、感情線に続き、重要な手相線をご紹介します。
運命線とは?
運命線は別名を仕事線ともいいます。土星丘(中指の下のふくらみ)に向かって伸びる線。どこから始まっても土星丘に向かっていれば、運命線の一種と読みます。
とても重要な線なので、生命線・感情線・知能線と合わせて基本4線と見る場合もあります。
しかしすべての人に出るわけではないので、私は基本線の中には入れていません。
運命線には人生のシナリオが書かれています。
人生の転換期、環境の変化、親子関係、結婚の時期や転職の時期なども読み取れます。つまり、仕事運・愛情運・開運・災難など、人生に起こる出来事を読み取るために使います。
運命線の出発点から読む
土星丘を目指す線は運命線になりますが、始まる場所によって意味合いが違ってきて、それぞれ運命線とは別の名称で呼ばれています。
地丘からまっすぐ出発する運命線

地丘
地丘(冥王星丘)からまっすぐ出ている運命線は、決められた運命を真っすぐ歩む人。地丘から始まって土星丘まで達していれば何かしら一つの事を成し遂げる可能性を秘めています。
月丘から出発する運命線(人気運命線)

人気運命線
月丘から昇る運命線のことを、人気運命線と呼びます。友人や知人、第三者からのご縁で開運する運命を持っています。
逆に捉えると、生まれ育った家族との縁は薄め。月丘から昇る運命線と同時に旅行線が出ていれば、実家から遠く離れ「遠くの親戚より近くの他人」と暮らすことになりそう。
月丘からの線が短ければ人気線、別の運命線とくっついて止まっていれば寵愛線になります。
金星丘から出発する運命線

金星丘から昇る運命線
金星丘(親指の下のふくらみ)から土星丘に向かう運命線は、家族との関係で運命をなす人です。
長男長女は関係なく、たとえば家業を継いだり、親の面倒を観るポジション。最終的な関わり方、親の面倒を見る立場の人に出てきます。
第一火星丘から出発する運命線(火星環)

火星環
闘争心を表す第一火星丘から立ち上がる運命線は、火星環とも呼ばれます。
災害や戦争など、困難な状況から好機を見出し出世するような意味合いになります。
生命線上から昇る運命線(開運線)

開運線
生命線上から出発する運命線は、開運線と呼ばれます。
第一希望校への合格、念願の就職、難関試験の合格、念願のマイホーム、独立開業、結婚・出産、(その後に幸せになれるなら)離婚。
図のように土星丘まで伸びていることは稀で、生命線から始まって土星丘に向いていれば開運線になります。
もちろん土星丘まで伸びていれば、大きな幸運がやってくるはずですよ。
知能線から出発する運命線

知能線から昇る運命線
知能線から運命線が出ていると、その人の知性や知識を使って運を切り拓くことを意味します。
アナリストとかコンサルタント、作家などのイメージでしょうか。
感情線上から出発する運命線

感情線上から昇る運命線
感情線より上は晩年を表します。
もしも運命線が感情線より下にはなく、感情線の上にだけ出ているのなら、晩年から社会に出るような運命になります。
例えば、ずっと専業主婦で家族のために生きていたが、晩年から自分のやりたい社会活動(無償・有償問わず)に従事できるようになった、という良い意味合いもありますが、
ずっと引き籠りだったが、親の病気や死によって、晩年になって初めて働かなくてはいけなくなった、という意味合いもあります。
いろいろな運命線
上記でご紹介した以外にも、いろいろな運命線があります。
くっきりした運命線

力強い運命線
運命線がくっきり太く出ている人は、自分の人生に明確な目的を持つ人です。
ただし、働くしか道がなく、馬車馬のように働く場合でも太い運命線が出てくるので、一概に線の太さや長さで幸せを図ることはできません。
また、女性で運命線がくっきり太い場合、結婚しても専業主婦に収まるのではなく仕事を続ける人生になります。
昔は「後家相(夫が早死する相)」と呼ばれていたようですが、いまだとワーキングウーマン相と読んで間違いありません。
切れ切れな運命線

切れ切れな運命線
運命線が真っ直ぐ一本ではなく、切れ切れに位置を変えて出ている人は、生き方がたびたび変わるタイプ。紆余曲折する運命にあります。転職する機会も多いはず。
知能線より下で終了する運命線

知能線より下で終わる運命線
知能線より下辺りで終わる運命線は、独身時代はバリバリ働きその後専業主婦になった女性によくみられる運命線です。
火星平原あたりから土星丘にかけて運命線がない女性は、お仕事を辞めて子育てに集中する専業主婦になる場合が多いです。
若いうちに社会で活動し、その後は誰かの庇護の下で生活するようなイメージになります。
障害線で終わってしまう運命線

障害線で終わる運命線
障害線は、何かしらの苦難が訪れる暗示。
くっきり強い障害線で運命線が終わっていたら、何かしらの不運によって社会的活動が止まってしまう可能性があります。
運命線だけでなく生命線も同じ時期に障害線で終わっていたら、命に関わるような不運を表します。
複数本出る運命線
運命線が何本も出ている人がいます。
そういう人はいくつもの活動を行う人。お仕事以外にプライベートでの活動とか、副業とかですね。
運命線がない
運命線は手相上でも大切な線の1つですが、すべての人が持っているわけではありません。
まだ若かったり、人生の方向性に悩んでいる場合、運命線がまったく出ないこともあります。
また、人生に対して確固たる目標などがない人や、ご主人にしっかり守られた専業主婦の方にも運命線がないことが多いです。
自力で頑張らなくても、まわりから守られている人には出ないものです。それはそれで、有意義な人生ではないでしょうか。
先端がY字・三又に割れた運命線
運命線の先端がY字

先端がY字の運命線
先端がY字に割れた運命線は、運命線のパワーが強く勢いで先が割れたと観ます。大きく運勢が芽を出したイメージ。そのY字に割れた運命線が土星丘まで達していれば、大器晩成を表す手相の一つです。
ただし、雰囲気が良い美しいいY字に限りますよ!
運命線の終点がY字なのは生涯元気な人生になります。たとえ若いころは苦労されたりパッとしない生活だったとしても、晩年はお仕事など責任を伴うworkで活躍されます。
若いころに撒いた種を、晩年にどっしり収穫するタイプ。“生涯現役な人生”になるはずですよ。
こんな素敵な運命線をお持ちの方は、晩年に得られる実りを謳歌するためにも長寿を目指しましょう!
運命線の終点がトライデント

終点がトライデントの運命線
運命線から上向きに出る支線はどこから出ていても良い暗示。
とくに土星丘まで達した運命線の最後がトライデント(三又)で上に向かうと、晩年に野望が叶う吉相と言われています。先端がY字の運命線よりも、より大きな力を成します。
それまで自分が頑張ってきたことが実を結ぶ人生。影響力を持つカリスマ的存在となり高い地位につく確率がグーンと高くなる暗示です。最高の晩年、最高の幸運が訪れる印ですよ。
画家のパブロ・ピカソの左手にもありました!
運命線の最初がトライデント

出発地点がトライデントの運命線
くっきり刻まれた運命線の出発点、地丘(冥王星丘)にトライデント(三又)がある人は、ご先祖さまからの加護を受けており、生まれながらに何かしらの使命を持っている人です。
運命的な使命を持っており、自分の使命に向かってガムシャラに頑張る、自力で人生を切り拓き、生き抜く力がある人。意志がかなり強く、壁が立ちふさがっている状態でも頑張りぬく力強さがありますよ。
人の字に似た運命線3パターン
運命線の序盤が『人』または『入』の字に似た形になる3パターンをお伝えします。
若くして自分の道を見つけ極める人の字の運命線

人型の運命線(足が短いバージョン)
足の部分が短い『人』型の運命線。
下から上に伸びた運命線の状態が良いならば、人に支えられながらも自分の道を突き進む運命。
この運命線を持つ人は、信念を突き詰めるためにも良き理解者、良き支援者が必要な人。
周りの人の意見にも耳を傾けながらご自分の道を貫けば、成功する確率が高まりますよ。
生まれ落ちた家庭との縁が深い人の字の運命線
上のパターンよりもう少し2線の距離が離れているパターン。
生まれた家庭との関係を表す金星丘(親指側のふくらみ)から、生命線を横切って人差し指に向かう運命線と、地丘(手首付近)から伸びる運命線とで「人」や「入」に似た形を作ります。
家族との縁が深い運命と、自分で築く運命とを同時に背負う人の運命線です。
手相本の中には、生まれ落ちた家族との縁が薄いという説もありましたが、私の鑑定で観せて頂いた方は、とても温かい家庭で育った方でした。
迷走する人の字の運命線

大きく離れた人型の運命線
人の字の足の部分がぐんと離れた運命線を持つ人は、生命エネルギーなどを表す金星丘と、空想や妄想を表す月丘という真逆な丘から運命を与えられています。
そのため妄想的になったり、肉欲に走ったり、地に足がつかない運命になりやすいと言えます。
ただし上の方の運命線が美しく、知能線の状態がよければ、迷いを制して地に足のついた人生を歩むことができます。
また、月丘から始まる運命線が人気運命線の役割を果たし、金星丘から始まる運命線が家族との結びつきが深い運命線の役割を果たすときは、それに準じた意味合いになります。
この運命線の持ち主は、知性を身につけることが運命を切り拓くために不可欠です。
運命線にも流年が
手相には流年法といって、手相の線上に現れたサインがいつ起こるのか?を観る方法があります。
転職に良い時期を教えてくださいというご依頼の場合、まず先に、転職した方が良いかどうかを手相全体から観て、転職しても良さそうなら、運命線の流年などから良い時期を観ます。
基本、手首側からスタートして晩年が土星丘になります。大まかに言えば、感情線と接するあたりが35歳くらい、感情線と接するあたりが55歳くらいになります。
ご本人さんの行動や意識が変われば手相も変わる=運命も変わるので、手相の流年はあくまでも、今のまま進んでいった場合の時期になります。
強い運命線が出るのも良し悪し

晩年の強い運命を表す運命線
古い考え方であれば、手首側からまっすぐ伸びるのが吉とされています。しかし・・・。
人それぞれ何が幸せかわ違ってくるように、どんな運命線が良いかは、基本的のその人の価値観によって変わってくるのではないでしょうか。
例えば、退職後はのんびり生活することが幸せと思っている人に、晩年も活動する強い運命線が出ている場合、それが幸せとは言えない、ということです。年をとっても何かしらバリバリと活動しなくてはいけない運命な訳ですから。
やはり良い手相かどうかは、ご本人さんが何を望んでいるのか知ることが一番大切です。
それと生命線や知能線、感情線、太陽線や財運線など、全体のバランスで観てみないと分からないものです。
豊臣秀吉がもつ天下筋の運命線こぼれ話
最近、『老害』という言葉を目にすることが多いですが、老害と聞いて私が最初に思い出すのは……豊臣秀吉。
地丘からスタートして中指まで運命線がくっきりはっきり伸びると『天下筋(てんかすじ)』と呼ばれるかなり珍しいレア相です。
豊臣秀吉の天下筋。

豊臣秀吉の運命線
一説では、手相に詳しい秀吉が自ら刀で線を伸ばしたと言われています。
死ぬまでトップの座を譲らなかった秀吉。世継ぎが早死し、譲るに譲れなかった状況もあるのでしょうが、秀吉のあまりにも長すぎる運命線は年取っても第一線から退かない、つまり、後継者が育たない残念な運命線、と言えるかも知れませんね。
一代だけ繁栄することを願うならとても素晴らしい線なんでしょうが。
運命のシナリオを書きかえる
最初に、運命線は人生のシナリオと書きました。
そして良いシナリオとは、作者や演出家、関わる人たちの手で何度でも書き直しされるものです。
もしも、あなたの運命線上のシナリオが演じたくない内容ならば、役者であるあなたが書き直してください。
運命線に書かれている以上の素晴らしい人生を歩みたければ、ポジティブな方向に気持ちと行動を変えてみてください。
少しずつでも、運命は変わりますよ。