知能線の基礎編~思考傾向からその人の性格や適職を観る手相の基本線

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こんにちは。地に足をつけた鑑定がモットーの手相師ミセスKです。

数ある手相線の中でも重要度トップ3に入る知能線、頭脳線とも呼ばれてますが、その基礎編です。

手相の中でも知能線は、一番バリエーションの多い線ですが、ここでは基礎中の基礎を見ていきましょう。

知能線とは

知能線

知能線(ちのうせん)は、頭脳線(ずのうせん)とも呼ばれています。

生命線感情線とともに手相基本三線のひとつで、その人の考え方や頭脳の活発さを観る線。考え方から性格や適性も読み取れます。

誰もが持つ重要な線で、赤ちゃんの手でも確認できます。

知能線から適職を探る

どんな仕事に就くのが向いているか観るときに、知能線は最重要な線。

・文系か理系か
・論理的思考の持ち主か
・想像力はあるか
・コミュニケーション能力は
・ビジネスセンスはあるか
・常識的か
・集団行動はできるか
・行動力はあるか
・コツコツ取り組むタイプか
・マルチタスクは得意か

などなど。知能線からは沢山の情報をえることができます。こういった傾向から自分に向いた働き方を考えていきましょう。

知能線のチェックポイント

知能線を観るときに、手相師が見ているポイントは?といえば、

◆長さはどうか?
◆出発点はどこか?
◆向かう方向はどこか?
◆障害線や島が出てないか?
◆形状はどうか?

そのほかにも知能線を観るポイントは細かく、他線との組み合わせなどでも意味合いが全然違ってきます。

今回は、長さ、出発点と向かう方向についてみていきます。

長い知能線、短い知能線

手相について巷に広がる?誤解の一つが、「知能線が短いと頭が悪く、逆に長いと頭が良い」という説。私も手相を勉強する前なら信じていたことでしょうが……それはただの都市伝説ですよ!

では知能線の長短で何が判るのか?をご説明します。

知能線の長短の基準

まずは知能線の長短の判断方法を。

◆標準的な知能線の長さは、薬指の真ん中辺りに達する
◆長い知能線は、小指の下まで伸びる
◆短い知能線は、中指と薬指の間に達せず終わる

ではこれを踏まえ、それぞれの特徴を見ていきましょう。

標準的長さの知能線

標準的な知能線

薬指の真ん中辺りまで伸びている知能線は標準的長さです。中指と薬指の間から薬指と小指の間くらいなら標準的だと読みます。

標準的な知能線は思考の速度は無鉄砲でも悩み過ぎるわけでのもなく、程よくバランスが取れています

長い知能線

長い知能線

知能線が薬指を過ぎて小指まで伸びていれば、長い知能線と言えます。厳密にいえば、薬指と小指の間よりも小指側であれば長い知能線ですよ。

たまにパッと見は標準の長さでも、よく観ると先端が薄くなって小指の下辺りまでに続いていれば長い知能線と判断します。

長い知能線はじっくり考えることが得意な熟考型。研究者や探究者、アカデミックな世界など、深く物事を考えるタスクに向いています。

ただし決断に時間がかかってしまい好機を逃すこともあるので、即決即断が必要なビジネスの世界には不向き化もしれません。

短い知能線

短い知能線

知能線が短くても、決して頭が悪いわけではありません。

グズグズと悩まず、短時間で思考の決断ができる人。直感で行動するタイプ。判断力・決断力・行動力がある分、深く考えるのが苦手です

たとえば医師など、頭脳を使うお仕事でも、とっさの判断が必要な場面には大いに役立ちます。救急医療や外科手術など一瞬にして的確な判断が求められる場合など、ですね。

知能線の出発点を読む

知能線はどこから出るのか?というのは、とても大切。知能線がどこから始まっているかで、性格を読み取ることができるからです。

答えを言えば、知能線の出る位置については、生命線が基準ですよ。

生命線の出発点近くから出る標準的な知能線

生命線からくっついて始まる知能線

生命線の基点近くからくっついて始まる知能線は中庸で一般常識的な思考を持つ人です。

社会生活、集団生活に馴染みやすいので、特に日本人には、知能線の始まりはこのタイプが多いです。

生命線から離れた離れ型知能線

離れ型知能線

生命線から離れて始まる知能線は、一般的な思考とは違った変わり者タイプ。大胆で積極的な性格です。

生命線からの距離が離れれば離れるほど、その傾向が強くなり、1㎝以上離れると集団行動が苦手なタイプになります。

この知能線は、離れ型知能線と呼ばれています。

最近よく見かけるのが、離れ型知能線の出発点辺りから、薄く生命線に向かって線が出ているパターン。ご本人様たちに伺うと「昔は変わった子だと言われてたけど、会社に勤めて常識的になった」というようなお話を耳にします。

手相は変わります。知能線は変化が遅い線ですが、それでも社会に揉まれることで変化していくんですね。

離れ型知能線の出発点から生命線に向かって支線が出ているのは、集団の中で生きていくため一般的思考を身につけた、離れ型知能線持ちの人の努力の賜物なのだと私は読みますよ。

生命線の途中から出発

生命線の途中から始まる知能線

生命線の途中から始まる知能線は、慎重で控えめな性格。石橋を叩いて渡るタイプです。

環境の変化が苦手で、日々を平穏に生きるのが心地良いタイプ。決められた作業をコツコツと丁寧にこなすのが得意です。

型が決まっている職人的なお仕事や、決まったルールの中で作業をこなす職業に向いていますよ。

危険が伴う現場では、この知能線を持つ人に安全確認してもらうのが一番ですよ。

知能線の向かう方向を読む

出発点と同じく、知能線の向かう方向も大切なポイントです。

知能線の向かう方向からは、その人の才能や能力を読み取ることができるからです。

ここではよく見かける順にご紹介しましょう。

第二火星丘と月丘の間に伸びる知能線

第二火星丘と月丘の間に向かう知能線(離れ型)

感情線の下にある第二火星丘とその下の月丘。その間に向かう知能線は、理想を持ちながらも現実的な思考ができます。常識的で気配りができるため人との調和がとりやすいタイプです。

日本人に多い感情線の一つですよ。

第二火星丘は合理的・現実的対応が得意、月丘は理想を追い求めると覚えておくと、次の知能線との違いが判るはずです。

月丘の上部に向かう知能線

月丘の上部に向かう知能線

月丘の上部に向かう知能線は、現実的な判断をしながらも理想を持ち続けるタイプ

前の知能線よりは、理想を求めるのが強くなります。

これも日本人に多い知能線の一つです。

横にまっすぐ伸びる知能線

横に真っすぐ伸びる知能線(離れ型)

第二火星丘に向かう知能線は、論理的で合理的。数字を扱う会計や技術者、ITの世界に向く理系脳です。学業優秀な人が多いですね。

多くの行動でデータや合理性を優先して情緒面を置き去りにしがち。

10人いれば2、3人はこのタイプです。

月丘の下部に伸びる知能線

月丘下部に向かう知能線

月丘の下に向かう知能線は、空想好きで文化・芸術方面が得意なロマンチックな人です。

現実的な対応よも感情面を優先させがち。恋愛面では白馬に乗った王子様を夢見る夢子ちゃんのような人。

この知能線を持つ人は、周りの信頼できる人が、現実的な対応ができる人だと生きやすいはず。

小指に向かい伸びる知能線

水星丘に向かう知能線

水星丘(小指の下のふくらみ)に向かう知能線は、金銭感覚が高く、商才があり、伝達能力も高いため、ビジネスで成功する確率が高くなります

計算高く、お金に対してシビア。悪くすると周りの気持ちはそっちのけで、損得で物事を図りがち。

この知能線単独で出ているのは、それほど多くないです。

手首側に向かう知能線

手首側に向かう知能線

知能線が地丘(手首側)に向かって垂れ下がる知能線は、独特な世界感を持つエキセントリックな芸術家ようのうな、変わり者タイプです。

地丘に到達していなくても、図のように手首方向に向かっていればこのタイプです。

とくに離れ型知能線で終点がこのタイプだと、一般的な社会には受け入れられにくいかも。

この知能線だけが単独で出ているのは、かなり珍しいですよ。

知能線の基礎編の終わりに手相師としての感想

知能線の基礎編を書くにあたって、もっと詳しく書きたいことが多々あるんですが、説明し出すとキリがないんですよね。

それに手相は全体を観て判断するので、いくら重要な線でも一本の線だけでその人のすべてが分かるわけじゃないのです。(それなので手相師でもないライターさんが手相をまとめた記事を読むと違和感を覚えることしきりです)

ですからご自分の知能線とその意味することが違っている場合、ほかの線や紋や諸々が関係しています。

今後、知能線の応用編を3つアップしていくので、より詳しく知能線を知っていただけるはずですが、知れば知るほど謎が深まるのであれば、プロの手相師に観てもらうといいですよ。